147 とごひまこ ページ4
Aside
「んん…あ…ぇ」
目を開けると真っ暗でした(？)
真っ暗というか…多分目隠しをされている
むず痒い布の感覚に
背中とおしりや太ももにつたわる固い感覚
椅子に固定されているのだろうか
「あ！Aちゃんおきましたぁー！」
ふと意識がしっかりと浮上してきたとき
元気な女の人の声が聞こえた
「…だれ？」
「トガヒミコです！あ、言っても見えないから
わかんないですね、外しましすね目隠し！」
するりと布を外されれば金髪のお団子にセーラー服を
着た可愛らしい女の子が居た
……まさか、学生？
「これで見えましたね！」
周囲にはこのトガヒミコ3とやら以外には
質素な、でも確かに人が住んだあとのある
ベッドや丸いテーブル、アルコールの空き缶や
コンビニ弁当の入れ物などがあった
…トガヒミコさん、セーラー服きてる
「…あなた、いくつ？」
「17です！」
「じゅう…なな…」
わたしの1つか2つ上だ
「Aちゃんはいくつですかー？｣
「…今年で16」
「きゃー！近いですね！お友達です！」
手をバタバタさせてよろこぶ姿は年相応だと思う
2つに結んだお団子がふわふわと揺れて
ヴィランに思う感情としてはどうかとおもうが、
可愛いと思った
「Aちゃんかぁいいですねぇー！
チュウチュウしちゃいたァい｣
…？
ちゅう…ちゅう？
「えっと…」
「お友達だしいいよねー」
「え？」
そう言うとトガヒミコさんは座っている私の
太ももにグサッとナイフを刺した
「っ…いっ…たぁ……うぁ｣
刺したかと思えばナイフをぬき
血がドロドロと溢れ出す太ももに口をつけて
文字通りチュウチュウと吸い始めた
抵抗しようと体を動かすも
手は肘置きに縛られ、二の腕と上半身はまとめて
背もたれに縛られ
足は机の脚に縛られている
個性はなぜか使えず
拘束具になにか特殊な機能があるのだろうと
頭の中で考えを自己完結させた
もう貧血で気絶してしまうのでは無いかと言う
頃
うしろからギィィと扉が空く音がした
「おい、とごひまこ、そいつはオレの“ひめ”だ
はなせ」
「だれですかとごひまこって！
私はトガヒミコです！」
なにやら男性が入ってきたらしく
トガヒミコさんと公論？をしていた
「…キミ
緑谷A｣
「俺と話そうか」
そう言って彼は私の前にすわった
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あすぅ(甘氷) - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年2月6日 19時) (
レス) @page29 id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - まだ、続いて欲しいなぁ,,,頑張って下さいぃ! (2021年11月9日 23時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - とても面白いです。続きが見たいです。更新頑張ってください。 (2021年10月29日 14時) (レス) @page16 id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2021年6月25日 21時
