紫耀くんの憂鬱.2

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紫耀side

撮影が終わって着替えると、隅の方でうずくまっている廉。
何かに耐える様にじっと座り込んでいる。

「廉、どうした？」
やさしく尋ねても反応がない。

後ろからそっとやさしく抱きしめると
廉の体が少し震えた。
細くて華奢な肩。

「ちゃんと仕事できんかった」
ぽつりと呟く廉。

「仕事中やのに、頭が働かん様になって…」
涙で言葉が途切れた。
細い肩が小刻みに震える。

「なんでそうなったの？」
廉の首筋にキスを落としてやさしく囁く。

「しょおの事見てたら…なんも考えられん様になってもうた。ダメや…」
はらはらと涙を零す。

廉を抱きしめる腕に力をこめた。
「俺も廉の事で頭がいっぱいだったから、同じだな」
できるだけやさしく囁く。

「でも、しょおは仕事できとったし、俺はできんかったもん…」
消え入りそうな声で話す廉。

愛しさが込み上げてくる。
悪いのは全部俺だ。

「廉が可愛すぎたから、意地悪してごめんな」
そう言って頬にキスを落とす。

涙に染まった瞳で見上げてくる廉に
「次のショコラティエが終わったら、今日は終わりだろ？」
と聞くと、こくりと首を縦に振る。

「家でゆっくり反省会しようぜ。」
柔らかな髪の毛を撫でながら囁くと、
振り返って、眉を下げて微笑む廉。

涙を指でそっと拭う。

「俺のどこを見てそうなっちゃったか教えてよ。
俺も廉の可愛かったところを沢山伝えたいし」
やさしく伝えると、

「ありがとうな」
そう言って、はにかみながら微笑んだ。

仕事中にイタズラを仕掛けるのは、
控えた方がいいかもな…と反省する。
でも、廉を前にしたら、そんな考えはすぐに吹っ飛んじゃうんだよな。

困ったもんだ。

チョコレートは催淫効果があるとどこかで聞いたことがある。
仕事をさっさと終わらせて、甘くて耽美な夜を過ごそうと決めた。

チョコレートよりも甘くて深い夜にしよう。

fin

うまく書けずにごめんなさい( ･ ･̥ )

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