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紫耀side

「しょお、愛しとるで」
廉が耳元で甘く囁いた。

腕の中にいる愛しい温もり。
耳元にそっと触れるだけのキスをする。

大吾やジーコといると心が昔に戻る。
幼かったあの頃。
よく大吾と2人で、廉をからかっていた事を思い出す。

「俺たちのどっちが好きなんだよ?」
なんて言っては、廉が慌てふためく姿を見て楽しんでいた。
真っ赤になる廉が可愛くて愛おしかった。

実はお互いに本気だった事を廉は知らない。
これは大吾と俺の2人だけの秘密だ。

大吾はずっと
「紫耀には敵わん」
そう言っていた。

でも、俺にはできない役割りを担っていた。
大吾にしかできない役回りだ。
廉が折れないように相談に乗って、ずっと支えてくれた。

廉を抱きしめる腕に力を込める。

可愛い
可愛い廉。
誰にも渡したくない。

そっと腕を解いて、大吾の方へ向き直る。

「大吾、こいつの面倒を見てくれて、ありがとうな。」
廉の髪をそっと撫でながら言った。

少し意地の悪い言い方だけど、
廉は俺のものというちょっとした主張をする。

そんな俺の様子にも気に留めず
「俺と廉とは親友やもんな」
と笑う大吾。

そうだ、親友だ。
わかってはいるけど、胸の中でチリチリ焦げついたものを感じた。

心の何処かにある小さな小さな黒いシミ。
それがくすぶっていた。

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かのこ(プロフ) - のんさん» のんさん、大丈夫ですか??よかったです^^ お話がいっぱいになってしまって、次に移行しますのでどうぞよろしくお願い致します。 (2019年4月28日 20時) (レス) id: 8defde22ba (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - お返事ありがとうございます(^ ^) きゃー!それはそれは心して読ませていただきますっ(笑)全然構いません><お時間ある時で大丈夫ですので、更新とても楽しみにしております!!頑張ってください! (2019年4月26日 22時) (レス) id: dfa71c4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
かのこ(プロフ) - のんさん» のんさん、いつも読んでいただけて嬉しいです!ありがとうございます^^ 劇裏ですね!承知しました。心して読んでください。笑←嘘です。 少し時間がかかるかもしれないので、気長にお待ちいただけたら嬉しいです。 (2019年4月25日 8時) (レス) id: 8defde22ba (このIDを非表示/違反報告)
かのこ(プロフ) - ありすさん» ありすさん、嬉しいコメント&リクありがとうございます^^ さすが!面白い設定ですね♪れんれんへ美脚ですからね。笑 気長にお待ちいただけたら、嬉しいです (2019年4月25日 8時) (レス) id: 8defde22ba (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - いつも読ませていただいてますッ! リクエストお願いしたいのですが、 お風呂でプレイするしょうれんを描いていただきたいてます。浴槽でイチャイチャする感じだったり、、、激裏でお願いします! (2019年4月25日 0時) (レス) id: dfa71c4fa0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かのこ | 作成日時:2019年3月1日 11時

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