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「おはよ！」
背後から突然声をかけられた。
聞き馴染みのある声。顔を見なくてもわかる。
振り返るとそこには見慣れた顔。
「大昇？！」
部活は？と聞くと、寝坊しちゃって
なんて言って頭に手を置いてあちゃーと
ふざける君。
今まで一度も寝坊したことのない
真面目な大昇が寝坊なんて珍しい。
「久しぶりだね。」
「そうだね。」
背伸びた？髪染めた？部活どう？進路決まった？
久しぶりに会ったから、聞きたいことはたくさんあったけれど、私より先に口を開いたのは大昇だった。
「Aさ、」
それから他愛もない会話をしていたら
あっという間に駅に着いてしまった。
「じゃ気をつけてね！」
「うん、ありがとう。またね。」
あ、リボン曲がってる。
大昇と目があった。
「ん！これで大丈夫！」
「ありがとう」
あれ、大昇ってこんなかっこよかったっけ、
聞いてない。
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作者名：もも | 作成日時：2020年4月28日 23時
