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突然の出来事に頭が追いつかなくて、
ぱくぱくと口が動くだけで声は出ない。
「あっ、ごめん、つい、」
「Aちゃんが消えちゃいそうだったから。」
目を細めて切なげに笑う彼が視界に入って、
漸く今起きた出来事を理解する。
夢でもいい、幻でもいい。
夢ならいっそ覚めないでほしい。
でも、これで、最後にするから、
少しだけ許して。と、
溢れ出そうな感情から逃げるように、彼の胸に飛び込んだ。
何も言わずに、受け止めてくれるのは、作間くんの優しさ。
あったかい。やっぱり大きいなあ。
好き だなあ。って。
気持ちはさらに大きくなってゆく。
でも、言葉に出さなければいいだけ。
そうそれだけ。とっても簡単なこと。
それなのに、私は最後までわがままで、臆病。
「…やっぱり、……消えちゃ、嫌だよ…。」
「Aちゃん…?」
作間くん、きっと困ってる。どうにかしなきゃ。
最後にするって決めたはずなのに。
作間くんが消えちゃうと思ったら、怖くて、悲しくて、なかなか離れられなかった。
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作者名:もも | 作成日時:2018年10月14日 16時