sugar twins Ryuga.S & You

りゅうが ページ27

ごめんね

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ジリジリジリジリジリ__.
いつもは、聞こえすらしないアラームの音で、目を覚ました。

背中にじんわりとかいた汗。
なんだか、気持ちが悪い。

手探りで、スマートフォンを探し、停止のボタンを軽くタップする。

ということは、さっきのあれは、夢？


枕元には、ひとつのシミ。
頰を伝う冷たい感触。

俺、泣いてたんだ…。

カーテンの隙間から差し込む光を見て、少しだけ心が落ち着いたのも束の間、先程見ていた夢がフラッシュバックしてきて、視界がぐらついた。

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「あら りゅうが。おはよう 今日は2人とも早いわね。」
「うん…おはよう」

「今日ね、少しパン焦げちゃったの ごめんね 許して」
そう言いながら、目尻を下げて、笑う顔はAにそっくり。

というか、今日に限らず、母さんが焼くパンはいつもこんな感じだ。
いや、でも今日はいつにも増して、焦げているような気がするのは、気のせいだろうか。
分かりやすく例えるならば、通常は、こんがりきつね色なのが、今日は錆びた鉄色。


「ううん だいじょぶ」

夜勤で疲れてるのに、俺たちのために、毎朝、朝ご飯をつくってくれる母さん。
高校生になったんだからそれぐらい大丈夫だよ
と、この前言ったところ、まだまだ子供なんだから。親に甘えなさい。
なんて言われてしまった。

母さんには感謝してもしきれない。


「いただきます。」
すっかり焦げてしまったトーストにバターを滑らせ、一口かじる。


「に…」苦い
口から軽く漏れかけた言葉を、急いで、牛乳で流し込む。

こんなこと言ったら、余計母さんを悲しませるだけ。でも、もう何十回も食べたであろう母さん特製のトーストが、苦かった。

慣れているはずなのに。
今日はいつにも増して、焦げている
といえど、大した差はない。




じゃあ、なんで？

それは、いつも隣に座っているAが今日は居ないから



だろう か。


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作者です。
度々ごめんなさい。スルーして頂いても、大丈夫です。前回、所々、台詞や情景描写に微修正を加えたため、お気に入り登録してくださっている方々に通知がいってしまったかと思います。
私の性格上、とてもこだわりが強く。笑
ほんの少しだけ、気にくわない点を変えただけですので、以前とは、然程内容は変わっておりません。

そのため、読み返す必要はございません
ご安心下さい…
今回の通知で、読者の皆様に、混乱を招いてしまい、申し訳ないです。

これからも、よろしくお願いいたします。

わたし→←わたし

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