わたし ページ15
事の発端は今から丁度1時間前に遡る
「Aちゃーん」
終礼後も、教室のドアからひょっこりと顔を出し、私の名前を大きな声で呼ぶ先輩
とんだ迷惑行為である
「いやだからその……」
こうなったら何が何でも、どんな技を使っても追い帰す
「え〜〜！駄目なの〜〜？」
「今日はちょっと……また今度で！」
私なりの精一杯の作り笑顔
こういう時
龍我ならとびっきりのアイドルスマイルで女の子たちを堕としてるんだろうな
なんて思うだけで背筋がぞっとする
「お願いっ！」
両手を目の前で合わせて、上目遣いで私の顔を覗き込んでくる浮所先輩はりゅうがと同じく、確信犯である
「分かりました ただ兄と私の関係は "他人" として接してください」
「へっ？なんで？」
「なんでもです それが無理なようでしたら、今回は「あーーーーー！分かった！分かったから！ちらっと見るだけ！ね？！」
容姿端麗 成績優秀 な彼が
どうしてこんな私のことを知りたがるのだろうか
そうか "双子"だからか
どうせわたしはただのおまけに過ぎない
.
「浮所！！！！」
聞き覚えのある声が校内から聞こえる
「あ、雄登くん」
声の主は私を見つけると、
いかにもばつが悪そうな表情を浮かべて、
こちらに駆け寄ってきた
「ごめん！俺が言った！」
「知ってる〜〜」
ふいっとそっぽを向くと、綺麗に整った眉を歪める幼馴染の姿が視界に映る
と、そこへ
今一番会いたいようで会いたくない人物と遭遇してしまった
「どうしてここにいるの？」
隣にいる浮所先輩をちらりと見ると、
なにやらそわそわとし始めた
早く龍我と話したくて堪らないのであろう
となれば私はもう用無しである
「じゃあ そういうことなので 私はこれで！」
軽く会釈をして、
駅の方向へ向かって足を踏み出した
「待って」
「一緒に帰ろーよ」
高校生活一週間目
彼の口からそんな言葉を聞く日が来るとは。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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菫(プロフ) - さつちさん» ご感想ありがとうございます（；＿；）私生活の方が落ち着いたら、また毎日投稿していきたいと思っておりますので、もう暫くお待ち頂けると嬉しいです。更新遅くなり、大変申し訳ございません（；＿；） (2018年6月2日 11時) (
レス) id: 89056a9af4 (このIDを非表示/違反報告)
さつち - 更新頑張ってください。続きを読むの楽しみにしてます。 (2018年5月28日 6時) (レス) id: 4a4d234789 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - ドーナツさん» わぁぁ(/ _ ; )ご感想ありがとうございます(/ _ ; )とっても嬉しいです！これからも楽しんで頂けるよう、更新頑張ります（ ; ; ） (2018年5月12日 10時) (レス) id: 89056a9af4 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 小説続くことになって嬉しいです!!私は遅い更新でも全然平気なのでふとしたときでいいですよ!!だからこれからも小説づくり頑張ってください!! (2018年5月10日 19時) (レス) id: 92d51fb25f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2018年4月22日 2時
