４０話 ページ8
＊
「ねぇ、A、ちょっと聞きたいことがあるのだけど」
『...聞きたいことー？』
そんな言葉を予想していなかった私は、一瞬だが固まってしまった。
この流れでいくと、一体なんの会話が始まるのだろうか。
恐怖でいっぱいの心の内を必死に隠して、なるべく平然を装う。
脈を図られている今、脱獄の件について質問されたらどうなる？
『(______無理だ。完璧に隠せるわけがない)』
思わず下唇を噛んだ。
ママが私を抱きしめている、という格好なので、表情では恐らくバレない。
「最近の自由時間はエマ達と森の中で過ごしているようだけど、一体何の遊びをしているの？」
『えーっとね、』
「______まさか、��脱獄��の計画なんてものをしてるわけないわよね？」
『(...随分とストレートな言い方だな)』
身体を離して両肩を掴んでくる彼女は、私の目を貫くようにして見ていた。
人の言葉を途中で遮るのはどうかと思いますけど。
私は脳内で丁寧に言葉選びをしてから、言葉を発した。
そうもしないと一発でバレる気がしたから。
『脱獄？まさか、そんなことするわけないじゃん。だって、どうせ��ここ��からは逃げられないし』
「えぇ、そうよ。脱獄なんていう足掻きは、無駄でしかない」
何故か、心からの笑みを見せるママ。
『(いつも仮面を付けてる癖に、なんでこういう時だけ本当に笑うかな...。)』
怒り、というよりは、呆れの方が強かった。
今までの会話で��脱獄は出来るはずがない��というママの中での意思が強いことが分かった。
出来れば彼女も助けたいと思っていたが、これはかなり難しいのではないか？
いや、でも、一か八かで賭けにでてみたら案外いけたり______。
『ママはさ、ここから脱獄したいって思ったことはないの？』
_______仮面が崩れた。
表情が段々と綻びを帯び始めている。
このまま話を持ちかけたら、分かってくれるか？
『ねぇ、思ったんだけどさ_____ッ？！』
��バンッッ！！！��
「��無いわ��。脱獄したい、なんていう��愚かなこと��を考えたことすらない」
真上には、ママの顔。
私は彼女の下に組み敷かれている状態、通称��床ドン��をされていた。
全然ときめかないし、逆に感じるのは��得体の知れない恐怖��だけだった。
「ふふ、まだ��貴女��は馬鹿なことを考えているの。
別に、��考えるだけ��なら��良い��のだけど
_______くれぐれも、余計な��行動��は起こしたりしないで頂戴ね？」
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あまね(プロフ) - 待ってます！ (4月6日 17時) (
レス) @page15 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 又拝読しに来ます.気が向いたらで構いませんので又更新して下さると嬉しいです!!コメント失礼致しました。是からもずっと大好きです応援しております！！ (10月10日 13時) (レス) id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 久し振りにと思い読んでみたら矢張り面白くて大好きです！！着眼点返品と謂う発想も迚も面白いく良いなと思もいまし原作改変は有りますが性格など想いを凄く上手く取り込めてて本当に凄いと思いました尊敬します!! (10月10日 13時) (レス) @page15 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱー - 過去一と言っていいほど面白いです！！続き待ってます！ (2023年1月2日 22時) (レス) @page15 id: 30234a0ed0 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん(プロフ) - ああ、おもしれぇ((は？ 更新再開してくださーい！ (2022年7月9日 15時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年6月7日 22時
