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｢ここ登るの、嘘でしょ…｣
私、柊Aはここ椚ヶ丘中学3年E組に向かう入口に立っている。
が、目の前には山道が繰り広げられており、もちろんのこと校舎は見えない。
｢はぁ、頑張って登るかー｣
歩みを進める。
何故本校舎にいた私がこの春から、いや、新学期始まって少ししてからE組行きになったかと言うと援助交際がバレたからだ。
と言ってもやったのは1回きりで、なんならこれは友達だと思っていた人に裏切られた末の結果だ。
勉強に熱心な友達が珍しく遊ぼうと声をかけてきたのでお洒落して集合場所に行ったらおじさんに｢連絡くれた子だよね？ほら、写真の子でしょ？？｣と言われ意味もわからず手を引かれてホテルに連れ込まれそうになったところを写真に撮られ理事長の元まで届いてしまったのだ。まぁその後おじさんは蹴り飛ばして逃げたんだけど…次の日案の定理事長室に呼ばれ事情を説明したのだが聞いて貰えず、最近成績不振だったことが仇となりE組行きが確定した。本当に最悪だ。本校舎を出る時にその子と偶然会ったがこっちを見向きもしないので声をかけた。
｢ねぇどういうこと？なんで私を騙したの？？｣
友｢あんたが最近私より成績いいからに決まってんだろ？？！！！前はあんたの方がダメダメでおバカだったのに…だからE組に落としてやろうと思ったのよ！！！！｣
友｢でも最近成績落ちてるんだって？？？ざまぁみろ。やっぱり落ちこぼれがお似合いなのよ、さようなら｣
｢…｣
そこまで恨まれていたと思わなくて何も言い返せなかった。彼女とはそのまま会うことも無く現在に至る。
｢はぁ、はぁ、、やっと着いた〜｣
結局20分くらい山道を登っていた気がする。これから毎朝これだと思うと絶望的だが来たからには頑張るしかない。とりあえず職員室に向かった。
コンコンコンと職員室のドアをノックする。
?｢はい、どうぞ｣
｢失礼します、今日から編入してきましたひいら…｣
そう言いながら顔を上げた
｢ぎ、ぎゃああああ｣
?｢ニュヤアァ！！？？？？？｣
｢黄色いタコ？？！！！｣
そこには黄色いタコが居た。
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作者名：田中 | 作成日時：2024年3月20日 20時
