大好きでした(なにわ 緑) ページ23
「和也ー。」
「なにー?」
「もう時間でしょ!仕事!」
幼なじみの和也は最近お仕事が忙しくなってきたみたいで毎日バタバタしてる。
「そやそや!行ってくるわ!」
昨夜は久しぶりに2人で飲んでそのまま私の部屋で寝てしまったから急いで準備してる。
「なー!!俺のカバン知らんー?」
「えぇー?」
「お!あったわ!いってくるなー!」
「行ってらっしゃい!」
慌ただしく出ていく彼の背中を見送ってため息ひとつ。
いつからか和也を男性として意識してきたからああやって毎日が充実して楽しそうな和也を見てると嬉しくなる。
それと同時に胸が締め付けられる。
「遠いな、」
和也は私との距離を離さないようにこうやってある一定の間隔で会いに来てくれる。
忘れよう、何度も思った。
でもあの笑顔がそうさせてくれない。
私の中の恋心を消させてくれない。
〜♪〜♪〜♪〜♪〜
ーーー昨日めっちゃ楽しかったな!
また時間作るからご飯作ってなーーー!!ーーー
和也からのメッセージを見て思わず笑ってしまう。
きっと彼は私のことを女の子として意識してくれることはないけど、きっと私のこの立ち位置も唯一無二だから手放せない。
ーーー美味しいお酒とお菓子持参してくれないとダメ!ーーー
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
ーーー楽しみにしてるー!!ーーー
きっと私と和也はこの距離がちょうどいい。
いつでも溢れそうになる恋心にまた蓋をする。
大好きだよ、和也。
END
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由真(プロフ) - リクエストですが、Aぇ!groupの小島くんと佐野くんが、ライバル関係を一時休戦して、正門くんをストーカーから守って、最後は二人で激しく消毒する話をお願いします。 (2020年8月1日 9時) (レス) id: dee5ef993d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2019年4月5日 20時