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大好きでした(JW 赤) ページ20

久しぶりの休日。
たまの休みくらい子どもたちと過ごそうと近所の公園に遊びに行く。

「ママー!あっちでブランコ乗ってきてもいい!?」

「いいよー!転ばないようにね!」

息子も元気に育って可愛い盛りの今日この頃。
あの子に父親は居ない。

ーー堕ろしてくれ。ーー

今でも忘れない彼の泣き出しそうな声。
優しかった彼の口から出てくる言葉はあまりにも無慈悲で静かに涙を流した。
もちろん彼がそんな事望んでいないことなんて分かりきっているから私は静かに彼の元から去った。

「A?」

聞き馴染みのある少し高いクセのある声。
振り向くな、そう頭では警告出てるのに懐かしさと愛しさで振り向いてしまった。

「……だい、き……。」

「A!!」

そう言って私を強引に抱き竦める大毅。

「ごめん!!」

震える肩、声、それだけで彼が泣いてることがわかる。

「大毅。わかってるから。」

「でも、俺、……Aに、酷いこと言った……っ、ごめん!!」

「ねぇ、大毅?」

「え?」

「あそこ、ブランコのとこ見て?」

そう言って大毅の肩をポンポンと叩いて解放してもらう。

「あ、れって、」

「そう、私の子ども。」

「俺とAの?」

「ううん、あの子は私の子。大毅の子じゃない。」

「え、あの時のあの言葉で傷つけたんはホンマに許されないことやとわかってる!でも、Aと俺の子やろ!?」

「違う。怒ってなんかない。
……あの時ね、大毅がああ言ってなかったらきっと私はあの子を産めなかった。」

「え?」

「あの時大毅に言ってもらって私があの子を守らなきゃって思えたの。大毅の仕事のことわかってるし、父親になって欲しくて産んだ訳じゃない。」

「でも!!俺の子やろ!?」

「じゃあ聞くけど!!……あの子が大毅の子どもだってわかったら何かしてくれるの?世間に公表して結婚してちゃんと父親になれる?なれないでしょ!?」

私が強く言い出せば傷ついたように顔を歪ませる大毅。

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設定タグ:ジャニーズ , SexyZone , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
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由真(プロフ) - リクエストですが、Aぇ!groupの小島くんと佐野くんが、ライバル関係を一時休戦して、正門くんをストーカーから守って、最後は二人で激しく消毒する話をお願いします。 (2020年8月1日 9時) (レス) id: dee5ef993d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみれ | 作成日時:2019年4月5日 20時

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