飯田天哉の姉の場合（後編）リク ページ9
『 ｸｽｯ 』
「 !? 」
帰り道、後ろから誰かが着いてくる気配があったがその気配が急に止まった。
そして、ｸｽｸｽと影話してるように笑う。
『 夜道は気をつけないとダメよ？雄英の生徒さん？ 』
「 ｯ!? その声、姉さん、なのか!? 」
『 あら…まだ私のこと覚えていたの？ 』
首元に刃物が当てられた感じがし、エンジンですぐ離れ月明かりに照らされた顔を見ると、そこには学校で噂していた姉さんがいた。
「 姉さん、A姉さん……!! 」
『 ｸｽｸｽ…大きくなったわね 』
A姉さんの容姿はあの日から随分と変わっていた。
少し青い髪は腰くらいまでになって、身長も伸び、洋風の服を着ていた。
「 姉さん、貴女の個性はいったい… 」
『 ……私の個性は…"マリオネット" 触れた物や人を操る事ができるの。ふふ、これのいいとこはねぇ…離れていても、操れるっていうのがいいとこよね!! 』
「 もしかして、それで僕等の記憶を!! 」
『 ご名答。私の記憶に残ってる限り永遠に操れるの 』
どうして、そんな素晴らしい個性ならヒーローにだってなれたはずだ。
家族もみんな認めてくれたはずなのに……。
『 私はね、ヒーローとか敵とかどうでもいいの。面白い方にいるだけ。飯田家を離れたのは、強いて言うなら面白くなかったから 』
『 ごめんなさいね？ 私のワガママで。けどヒーローになる気はないの 』
だってつまらないわ、人助けなんて。
姉さんはそう呟くとまた影話してるように笑いながら暗闇に消えていった。
俺はどうしたらいいのか分からなかった。
敵を倒すと言う事は、姉さんと戦う。
しかし姉さんは上鳴君と耳郎さんに触れている。
だから…操れると言うことだ。
「 どうすれば、いいんだ…!! 」
俺はその場で呆然と立ってこれから起こるであろう姉さんとの闘いを想像しながら帰路についた。
「 闘いたくないのは僕だけなのか 」
『 …雄英の子３人程操れるけど…ｸｽ、1人面白そうなのがいるなぁ…この黒霧爆発しかけた子♪ 』
姉弟はそれぞれ違うことを呟き、それは誰にも届くことなく風にかき消された。
end
上鳴電気の妹の場合（前編）→←飯田天哉の姉の場合（前編）リク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
齋藤。(プロフ) - リクエストいいですか？尾白君の妹が敵だった場合お願いします！ (2018年5月2日 4時) (
レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん - やだ、泣く (2018年3月11日 15時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
あいすLOVE(プロフ) - 鉄哲の妹かお姉さんが敵だった場合お願いします！お姉さんか妹かはおまかせします!! (2017年11月14日 13時) (レス) id: b5aaf9cd76 (このIDを非表示/違反報告)
木野真奈(プロフ) - お茶子ちゃんのお姉さんのお話続編があるならぜひ読みたいんですけど･･･ﾁﾗｯ (2017年10月21日 1時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!(プロフ) - ブラコン姉さんさん» ぜひ分岐でお願いします！ (2017年7月19日 17時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブラコン姉さん | 作成日時：2016年7月1日 0時
