物間寧人の妹の場合(中編)リク ページ20
「はぁ!?拳藤それまじか!?」
「うん。前に物間が、容姿端麗で優しい声で…誰よりも兄である自分を大事に思ってくれる妹がいるって写真見せながら言ってきたからね」
B組の人がもめてる時、聞き捨てならない言葉が聞こえた。
容姿端麗? 優しい声? 誰よりも自分を思ってる…?
『う、そ…』
今、彼女は確かにそう言った。
兄がそう、言ったって。
『あの、お兄ちゃんが、そう言ったんですか…?』
「ええ。写真を見せながら自慢してきたわよ」
どういうことだ。
お兄ちゃんはいつも私を邪険に扱っていた。
外出の際も足が出る服を着ると必ずそんな足見せる服やめろって言われてきた。
髪も結べない時とかそんな事も出来ないの?って小言を言われながら結ばれてきた。
それなのに、学校でそんな事言ってたなんて。
『ぁ…ぁ…嘘でしょ…それじゃあ、私があそこに居た時間は…』
無駄だったってこと…?
敵連合に居て兄を思って戦う準備をしてきた。
それは全部無駄な時間だったんだ。
私が今からやろうとしてた事も、全部、全部、意味がなかった。
『ごめ、なさい…ごめんなさい…!!』
「…ねぇ、物間に会いたい?」
優しく声をかけてくれる彼女に私は首を縦に振る。
「それならここの道を真っ直ぐ行くと大きな建物があるわ。その中に物間とA組の補習を受けている人がいる。そこにはきっとプロヒーローもいるだろうけど、ちゃんと全部事情を話して。それで、物間にちゃんと逢ってきな!」
『〜っ、はい!』
彼女に言われた方向に走って行く。
森の中だし敵の気配もプロの気配と生徒の気配もしない。
私は大きな建物に向かってただひたすら走った。
走ってる時にお兄ちゃんに散々小言を言われてきた過去が思い浮かんだ。
でもどれも裏を返してみるとお兄ちゃんの優しさだったのかもしれない。
なんで私は気づけなかったんだろう。
気づかずに敵連合なんかに入っちゃって、馬鹿だなぁ…。
『ﾊｯﾊｯ…ここ、が…』
なんだかんだ考えてるともう着いてしまった。
けど本当になんて話せばいいんだろう。
プロヒーローがいたらどうしよう。これでもしお兄ちゃんに軽蔑されたら……!
「A…ｯ!!」
『…お兄、ちゃん…』
入ろうとしたらお兄ちゃんが息を切らしながら出てきた。
それと後ろからもう1人誰か追いかけてきた。
それよりお兄ちゃんはなんで分かったんだろう。
もしかして彼女達の所へ行こうとしていたんだろうか。
でも、今言わなきゃ、きっと私はまた敵連合に戻ってしまう。
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齋藤。(プロフ) - リクエストいいですか？尾白君の妹が敵だった場合お願いします！ (2018年5月2日 4時) (
レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん - やだ、泣く (2018年3月11日 15時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
あいすLOVE(プロフ) - 鉄哲の妹かお姉さんが敵だった場合お願いします！お姉さんか妹かはおまかせします!! (2017年11月14日 13時) (レス) id: b5aaf9cd76 (このIDを非表示/違反報告)
木野真奈(プロフ) - お茶子ちゃんのお姉さんのお話続編があるならぜひ読みたいんですけど･･･ﾁﾗｯ (2017年10月21日 1時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!(プロフ) - ブラコン姉さんさん» ぜひ分岐でお願いします！ (2017年7月19日 17時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブラコン姉さん | 作成日時：2016年7月1日 0時
