耳郎響香の姉の場合(中編) リク ページ16
それからは偶然と言う形で話を無理矢理終わらせた。
これ以上言われたらうちがうちじゃ無くなる気がして怖かった。
『 あ、響香ぁ! おかえり! 』
「 おねーちゃん!! 」
今じゃ全国を飛び回ってる姉だから家に居るのは少ないしうちより早く帰ってきてるのも珍しくて飛びついてしまう。
「 ねぇ、おねーちゃん、聞いて! 」
うちは今日あったことを全て話した。
勿論姉に偶然と言う言葉を言ってもらい気を落ち着かせる為に。
クラスメートが悪者っぽくなるのは少々気が引けるが全部おねーちゃんとうちの為だ、仕方ない。
『 …………そうなの、そんな事があるから私も当分仕事禁止でね…私のライブ来た人の中に敵がいるんじゃないかってスタッフさんが言ってた。それより響香。約束、忘れてないよね? 』
「 〜っ、勿論!! おねーちゃんとの約束だし忘れるわけないじゃん!! 」
うちがこう答えると姉は安心した笑顔を見せてくれた。
こんなに優しく笑える姉が敵なワケない。
一瞬でも疑った自分が憎い。
けど姉の笑顔はそれさえも癒してくれるものでこの後の食卓はいつもより賑やかになった。
「 ……あれ? おねーちゃん、電話鳴ってるよー 」
風呂を上がりリビングでテレビを見てると机の上にある姉のケータイが鳴る。
廊下に出て呼びかけるが返事はなかった。
買い物に行くならケータイは持っていくはずだし…何処に行ったんだろう。
「 誰からだろ? ………黒、霧…? 変わった名前だなぁ………… 」
「 …………黒霧……? 」
何処かで聞き覚えのある名前。
黒霧って何処で聞いたんだっけ?
姉のバンドのメンバーの名前? 違うもっとここ最近聞いたんだ。
「 ……USJ……の時の、ワープ敵の、名前って確か…… 」
震えながら姉のケータイの画面に出てる名前をもう1度見る。
そうだ、確か、アイツも、
「 くr『 響香 』…おねーちゃん…? 」
『 …ﾁｯ、今の名前、見た? 』
「 み、見てない!! 」
首を横に振る。
きっとこれも偶然。
今の姉の圧が怖いのも、全部、偶然。
そう、だよね……?
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齋藤。(プロフ) - リクエストいいですか？尾白君の妹が敵だった場合お願いします！ (2018年5月2日 4時) (
レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
ルーさん - やだ、泣く (2018年3月11日 15時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
あいすLOVE(プロフ) - 鉄哲の妹かお姉さんが敵だった場合お願いします！お姉さんか妹かはおまかせします!! (2017年11月14日 13時) (レス) id: b5aaf9cd76 (このIDを非表示/違反報告)
木野真奈(プロフ) - お茶子ちゃんのお姉さんのお話続編があるならぜひ読みたいんですけど･･･ﾁﾗｯ (2017年10月21日 1時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!(プロフ) - ブラコン姉さんさん» ぜひ分岐でお願いします！ (2017年7月19日 17時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブラコン姉さん | 作成日時：2016年7月1日 0時
