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「 ……… 」
「 なんだよ、なんか言えよ…… 」
「
フィッティングルームから出てきたロンジュンは
まさに冬の美少年って感じ。
タートルネックにコートなんてベタ過ぎかなと
考えてたけど前言撤回
なんだめちゃくちゃ似合うんじゃん 哈哈哈
「 それ買いなよ、それで行かないと幻滅されるよ 」
「 言い過ぎだろそれ 」
「 俺の言葉に嘘は無いの〜〜〜 」
それからというものの
「 もう1回このスニーカー履いてみて 」
「 またこれ？ 」
「 …うーん、フレグランスの広がりはこっちだけど 」
「 金木犀もいい匂い 」
「 俺、このショルダーバッグでいいんだけど… 」
「 何言ってんの、はじ解けてるじゃん買うよ 」
「 せっかくだし、カラーもお願いします〜！ 」
「 え？いや俺は黒のままで…「いいから 」
「 あ、これ下さい一括で 」
全部一式新調した。
ま、俺も欲しいもの買えたし
ウィンウィンだよね
「 また見てるの？ニューカラー似合うから大丈夫だって 」
「 俺じゃないみたいこんな明るい色初めてだよ 」
車の中でも窓の反射で自分の髪を触って
慣れない様子。反応気になってソワソワしてるんだろうね
「 Aがハイトーン好きじゃなかったらどうしよ 」
「 好きにさせればいいんだよ 」
「 お前はまた適当なことを…… 」
あ〜やだやだまたいらいらしてるよ
「 でも、ありがとう 」
「 変わるきっかけくれて 」
「 ……付き合ったら奢ってね 」
俺も人の恋応援するより、自分の恋だな 哈哈哈
ー
終わり
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作者名：すひょん | 作成日時：2023年3月4日 19時
