【RJ】ル・アヴールの朝焼け (ページ2)

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モネは言ったページ2

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モネは言った

" 私は自然を追い求めているが、

その本質は未だに把握できていない。" と。

「〜〜というように、今回のテーマは自然です」

モネのように俺も自然について

未だに把握できていなかった。

交換留学が決まりトントン拍子で話が進んで

異国の地、韓国に来たのは3ヶ月前のこと。

思っていたキャンパスライフとはかけ離れた

韓国での生活。

先生の固定概念が押し付けられるような作品作りに

肯定も否定もない絵画批評の講義。

話を聞いてるようで何も分かっていない学生。

ぼんやりと毎日がすぎていくなかで

俺が俺らしくいられるのは、

印象派についての講義と絵を描いている時だった。

印象派を作ったクロード・モネの作品は

常に鮮やかで繊細で

見えている景色が違うとさえ思った。

画家として生きていける人間は、昔同様に数少ない。

だからこそ、大学生のうちに好きなように絵をかいて、、

… 諦めるっていう期間が… あってもいいと思った。

なのに、なんだこの大学生活。くそくらえ。

「 유학생, 지금 과제를 이해하고 있나요?(留学生くん、今の課題を理解しましたか?) 」

「是…아 네…(は…あ、はい、) 」

ちなみに俺は朝鮮族だから、それくらいわかる。

あと俺の名前は留学生じゃなくて、黄仁俊だ。

お世話好きの教授に対してイライラを

かき消すようにチャイムと携帯が同時に鳴る。

辰乐お腹空いた〜カフェで待ってる

仁俊はいはい、二限は?

辰乐全休^^

… 授業ないのにキャンパスにいるのか？こいつ。

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