黒執事×黒子のバスケ【その執事「続編」＿＿】 (ページ31)

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７１. ページ31

連れてこられたのはいいのだが…ハッ!!

お嬢様！A様はどこに！？
　
セバス「貴方は今人の心配をしている場合ではないでしょう。」
　
グリーシア「だがお嬢様が！」
　
シエル「あいつならメイリンといる。」
　
セバス「だそうですよ。さ、お嬢様の居場所も分かったことですしそろそろ…」
　
何も聞かされず連れてこられた俺は「そろそろ…」の意味が分かるはずもなく呆然としていると
　
シエル「ここに連れてこられた意味がわからない。といった顔だなグリーシア。」
　
セバス「グリーシアは先ほどの記憶がございませんので、当然の事かと。」
　
シエル「記憶がない？さっきの記憶が残っていないのか？全く…(呆)

グリーシア、お前はさっき『高尾』という言葉を聞いた瞬間に頭が痛いと言っていた。
　
そいつはお前がまだ人間だったころのパートナーだったらしい。」
　
グリーシア「高尾…」
　
セバス「グリーシア、貴方にはまだ人間だったころの記憶があるんじゃないですか？悪魔である我々は人間の頃の記憶などないはず…それなのに人間の頃のパートナーの名前を聞いただけであれほど…」
　
グリーシア「嗚呼、確かに人間の頃の記憶はある…いや、はっきりとあるわけじゃないのだよ。

ただ、もやがかかっている感じなのだ。大事なことが思い出せないのだよ・・・」
　
シエル「もや？はっきりしないのにあそこまで反応したのか？」
　
グリーシア「・・・わからない…わからないのだよ！」
　
セバス「グリーシア、私達悪魔は痛みなどさほど感じないようになっているんですよ。
　
ですが貴方は酷く痛がっていた…つまりあなたの体に何か異変が起きているという事なのですよ。」
　
グリーシア「俺の体に異変…が。」
　
シエル「おいセバスチャン。こいつの異変というのは調べられるのか？」
　
セバス「いえ、それはさすがの私にもできません。悪魔が悪魔に出来ることは食べてしまう事だけですから。」
　
シエル「フンっ。仲間同士でも食い合うのか、獣らしいな(嘲笑。
　
まあいい。こいつの事を知っている日本人はまだいるんだろう？そいつらからまた情報を得ればいいだけの話だ。」
　
セバス「ええ、そうですね。そう急ぐこともありませんし。ところで桃井様とのお約束はどうなさるつもりで？」
　
シエル「青峰の事か。あいつにはまだ聞きたいことがあるからな。彼女には悪いがもう少し待ってもらうとするさ。」
　
セバス「おやおや、坊ちゃんも相変わらずで(嘲笑」