1。おかえりなさい ページ2
ピンポーン
「Aちゃん出てー！」
ゆうちゃんに言われて玄関に駆け寄る。
ゆうちゃんちの重厚なドアをゆっくり開けると、大きな手がワインのビンが入った袋を持ってドアを押さえながら入ってくる。
いやに、スローテンポに感じて視線をゆっくり上げると、大きな目と視線が合う。
「おかえりなさい」
導かれるように私の口から出た言葉に、大きな目はさらに大きく開いた。
「ふふ。ただいま。っておれんちじゃないけど？(笑)」
「あれ？私んちでもないや。えっと。。。
お疲れさまです。」
恥ずかしくなって少しうつむきながら伝えると頭上から笑い声。
「お疲れさまです(笑)
初めてだっけ？」
顔をあげて、「初めまして。Aです。」軽く会釈する。
「初めまして。松本潤です。これいい？」
綺麗に包装された箱を受け取る。
「うん。」
受け取りながら香るにおいに口元が緩む。
「イチゴの匂いする。」
「お。よくわかったね。イチゴ好きなの？」
「はい。」
「イチゴケーキだよ。食べたいときに食べていいいからね。」
「ありがとう。冷蔵庫入れておきます。」
「よろしく(笑)」
長い廊下を笑いながら歩く松本さんに続いた。
運命なんて信じない。
でも、ワインの袋を持つ、白くて大きな手と、イチゴの香りが忘れていた心の奥の暖かいところを刺激するのがわかった。
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まるこ(プロフ) - 友利子さん» アドバイスありがとうございます！そうですよね。そうします！！！ (2015年1月12日 22時) (
レス) id: 97787a6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
友利子(プロフ) - 文とセリフの判別が分かりにくいです。「」を使用してみてるいかがでしょうか？ (2015年1月12日 12時) (レス) id: 3612b959dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ
| 作成日時：2015年1月10日 22時
