(36)ベッド争奪戦 ページ37
お風呂から上がった先生に頼み込んでスマブラ相手してもらったものの一勝も出来ずに終わった。
不甲斐なし。
「明日学校だろ?もう寝るぞ」
たしかに。
気がつけば日付は変わってる。
昨日今日でめちゃくちゃ寝たから全然眠たくないけど授業中寝たらまたあのクソデカボイスに起こされるからさっさと寝よう。
もう体調治ったから寝させて貰えない残念。
「わかったー」
そう言って昨日寝た部屋に行くためにリビングを出ようとしたけどTシャツの首元を掴まれ進めない。
Tシャツ伸びるよ!このTシャツ先生のだよ!
「え?」
「お前はソファで寝ろ」
「なんで?!」
普通お客さんにベッド貸すもんじゃないの?!
え、私って図々しいのかな(今更)
仮にも病み上がりなんですけど。
「昨日はベッド貸してくれたじゃーん」
「もう体調治ってんだろ。
俺身長あるからソファ収まりきらなくて身体痛てぇんだよ」
酷くない?!
彼女にこんなことしないでしょ?普通。
相手が私だからこんな雑な扱いしてくるんだよ。ひどい。
ちゃんと枕とタオルケットは用意されてるけどさあ。
やっぱり
「お邪魔しまーす!!」
ソファは寝にくいよね。
思いっきり部屋に突撃してベッドにダイブする。
先生に覆いかぶさってしまって痛そう。
なんかごめん。
「ここで寝ちゃダメですか」
「…ったく、お前なあ……」
はぁ、とそれはもう大きな大きなため息。
……が聞こえたかと思うと視界がぐるりと反転した。
「っわ!」
背中に柔らかい衝撃。
ぎゅっと閉じていた目を開けると案の定先生の顔が見えて、顔の横に手をつかれる。
その整った顔が近づいてきて、思わず目を瞑った。
唇から少しズレた口角に柔らかい感覚。
「…なんなのお前」
「え…?」
「襲われてぇの?」
掠れた声が耳に直接届く。
近い!とてつもなく近い!
思わず顔に熱が集まったのを感じた。
スっと顔が離れると、先生は「あのなぁ」と口を開いた。
「仮にも教師と生徒なんだ。
お前の男遊びに俺を付き合わせんなバカ」
デコピン痛い!
てかこの体制で教師と生徒だなんて言われても説得力なさすぎるよ。
「言ったでしょ。
先生のこと好きだよってさ」
「本気だったのか?」
「私こう見えてワンナイトの男に好きなんて言ったことないからね」
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絵宙(えそら) - (伊黒先生可愛すぎる…言ったら殴られるかネチネチ攻撃されるけど)←※これは心の中です。 (2020年4月22日 15時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
零華 - ポテ岡義勇で腹筋崩壊したよ☆昨日今日で何回腹筋死滅するんだろうか....(;-;)ピエン (2020年4月22日 15時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 何かを心配する伊黒先生は笑えるwそして、さねみんのシュークリームを食うのは、さすがに気もが座りすぎだと思う(((ToT)))ガクブル (2020年4月21日 21時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - あああ、すこだ、これはすこ。すこすこのスコティッシュフォールドだ。 (2020年4月21日 14時) (レス) id: 48dd1996d3 (このIDを非表示/違反報告)
(*・*) - できちゃった系? (2020年4月20日 16時) (レス) id: 95accb8743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜 | 作成日時:2020年4月6日 16時