(10)手一杯 ページ11
ここで問題!なぜ私は今宇髄先生の車の助手席にいるでしょうか!
答えは正直私にもわかりません!!
職員室にて
「おーやっと終わったか生徒指導」
と当たり前のように宇髄先生が車のキー片手に出てくるんだもん。私もびっくりだよ。
「え、いやなんで宇髄先生?」
「冨岡は今から学年職員会議あるからな」
学年職員会議ということはつまり副教科担当の宇髄先生だけ暇人ってこと。
カナエ先生に「生徒指導お疲れ様」と労りのお言葉を頂いたのでいいですけど!!
「ジャージ冨岡に返せ」
「あ、ごめん忘れてた。ありがとう」
「あぁ。気をつけて帰れ」
「タクシーならまだしも宇髄先生の運転は生きて帰れる気しないわ……」
「ほんとお前は失礼な奴だな」
大きい声で「さよなら!」と叫んで職員室を後にする。挨拶大事!うん!
いや、でも寒い。冨岡先生のジャージ意外と保温性あったんだよね。ブレザー着てきたら良かった。
冷たくなった手に息を吹きかける。末端冷え性なの私。
するとバサッと乱雑に私の頭にかけられたパーカー。
「寒いんならそれ着とけ」
「え、いいの?やったー」
ありがたくパーカーを受け取り羽織る。
宇髄先生無駄にデカいからパーカーも案の定めちゃくちゃオーバーサイズで、逆に手出ないから助かる。
ここは萌え袖で「先生♡」とかした方がいいのかもしれないけど悪いが私の手はすっぽりパーカーの中。
期待してたらごめん宇髄先生!
***
で、今に至る。
宇髄先生のことだからド派手なオープンカー想像してたけど普通のsuv。
香水か何かわかんないけどパーカーと同じいい匂いするし贅沢タクシー!
「これで手温めろ」
「先生の奢り?宇髄先生だいすき!」
「出世払いなー」
「前言撤回」
そう言いつつも渡されたホットミルクティーを手でコロコロさせる。超あったかい!
春とはいえ夜は冷えるもんね。おかげで私の指先キンッキンだよほんと。
「冗談だって」と笑いながら車を発進させる宇髄先生。その姿を見て今まで女には困らなかったんだろうなーと悟る。
「家どこ?」
「〇〇駅の方」
「え、最寄り隣じゃん」
「うわ最悪」
「オイ」
1354人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絵宙(えそら) - (伊黒先生可愛すぎる…言ったら殴られるかネチネチ攻撃されるけど)←※これは心の中です。 (2020年4月22日 15時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
零華 - ポテ岡義勇で腹筋崩壊したよ☆昨日今日で何回腹筋死滅するんだろうか....(;-;)ピエン (2020年4月22日 15時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 何かを心配する伊黒先生は笑えるwそして、さねみんのシュークリームを食うのは、さすがに気もが座りすぎだと思う(((ToT)))ガクブル (2020年4月21日 21時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - あああ、すこだ、これはすこ。すこすこのスコティッシュフォールドだ。 (2020年4月21日 14時) (レス) id: 48dd1996d3 (このIDを非表示/違反報告)
(*・*) - できちゃった系? (2020年4月20日 16時) (レス) id: 95accb8743 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜 | 作成日時:2020年4月6日 16時