輩先生と純情びっち【鬼滅の刃】

（43）トミセン ページ44

「お前補講は？」


「休憩」


「1時間以上ここいるけど」


「タイムラグ」


「アホか」






不死川 夏の補講祭りが始まって早１週間。



とは言っても毎日あるわけじゃなくて月水金だけなんだけど、それでももう数字見るの飽きました。


「毎週月水金の9時から11時 南館4F少人数ルーム」って書かれたあのメモを見た終業式の日はまじで死ぬかと思ったよね。



で、10分休憩の隙に美術準備室に逃げて来たのはいいけど帰りたくなくてもうかれこれ1時間以上。







「不死川先生探しに来ないしもう今日は11時までここいていい？」


「不死川別のクラスで授業してんじゃね？」


「なら尚更ここにいてもいいじゃんラッキー」






エアコンついてるし最高。



こないだ不死川先生の代わりで煉獄先生来た時はもうびっくりしたよ！


教室エアコンついてるのにクソ暑いんだもん！煉獄先生の熱気恐るべし！






「先生仕事してていいよ、私邪魔しないから」


「不死川の代理は今日はいねーの？」






そう言われればそうだ。


あんだけ毎回きっちり代理の先生呼んでる不死川先生が今日呼んでないとかある？



疲れてるんだよね先生も。







「じゃあさ、あっちに置いてある作品クラスごとに分けていってくんね？」


「おっけー」






指示されたとこに行くと、ばーっと並べられていた画用紙。

これ1年のやつ？






「あ、善逸くんのじゃん」


「ヘッタクソだろー善逸」


「んーなんかね、独特」






なんかプリント作ってる先生の隣でその画用紙を分けていく。


嘴平くん？めっちゃ野性的な絵描くなあこの子。







「あ」


「なに？」


「冨岡来た」


「へっ？！」





私の驚く声と同時に超勢いよくドアが開く。

隠れる暇もなかった。



宇髄先生どんだけ耳いいの。全く聞こえなかった。

冨岡先生も走るの早すぎるってなんで息切れしてないの？






「いた」


「お前の目的はコイツか？」


「不死川に代理を頼まれていたが逃げられた」





やっぱり不死川先生頼んでたのねー。


不死川先生が冨岡先生に頼むなんて珍しい。

そこまでして私監視必要？






「逃げてません休憩してましたごめんなさい！」





必要ですよねごめんなさい。






「ならやるよコイツ」


「先生ひどい！」


「不死川に怒られたくねぇもん」


「行くぞ綾瀬」


「裏切り者ー！」






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