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それは洗脳だったのか? ページ37

私は仕事疲れていたのに、ドンドン、ネット小説にのめり込み、書かずにはいられなくなっていた。

そのせいで、自分で考える事が出来なくなった。

仕事場で彼の悪口を言い、近所の息子の同級生のお母さんにも言い、彼はそんな事知らなかったが、彼も又、私が知らない所で、離婚に向かって考えていたのだろう。

自分が悪者にならないように考えながら。

私は離婚に向かって、ひたすらに考え、時々来る義理の母のメールにも、離婚しかないと答えていた。

師匠の助言を聞きながら。

でも、ある時、そんな生活に疲れて、毎日、夜9時に寝るようになったのだが、その時に、洗脳というキーワードが私を支配した。

師匠がそんな気があったかどうかは分からない。

只、私は目が覚めてしまった。

あれ?何で、私は離婚しようとしているんだと。

でも、いつの間にかどうしようも無くなっている事に気が付いた。

周りにも、子供にも、何より、旦那の親やお兄さんにも言っていたから。

娘も父親のお金の事ばかり言う態度に疲れ果て、離婚に賛成していた。

せめて、お金払わないというかもしれないから、高校入学まで、離婚は待ってくれて言われていた。

洗脳が解けた私は、彼と話し合おうと思い、彼に話したいと提案した。

私は静かな所を望んだが、彼はガストにすると言い、私が拒否すると、王将にすると言い、私は彼という人間を半分諦めた。

話し合いをする気が無く、私にお金を掛けたくない事は明らかだった。

バカバカしくなり、承諾し、話し合いをしたが、途中、学生が来て、彼はそれが気になって、何も反応しなくなった。

そりゃ、聞かれたくない話だよ。

離婚までは言わなかったけど、ちょっと、人に聞かれたくない話ではあるだろう。

ああ、、ホント、この人何言ってもダメだなって思った瞬間だった。

そして、もう、私達が修復不可能な事も分かった。

いくら、元に戻そうとしても、もう、戻らないと感じた。

むしろ、今、離婚しなくても、不安定な娘の世話が大変だから、彼女が高校を卒業してから、離婚しようとしてるんだろうという事が分かっただけだった。

もう、全ては手遅れだった。

後で分かったが、彼は結婚直後に貰ったお祖父ちゃんの遺産を私に渡したくない一心だった。

実家に帰って、両親と同居して、家を建て直す事だけが彼の希望だった。

でも、それも仕方ない。

それ程、彼は疲弊しきっていた。

しっかりした良い父親という枠から出して貰えずに。

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作品ジャンル:エッセイ/日記
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作者名:sumiko | 作成日時:2021年3月18日 20時

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