今日は静かに眠らせて（クサズ）完 (ページ3)

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会社の噂、、ページ3

RMはやせ細ったホソクを慰めたくて、左手をホソクの背中に回し、自分の鎖骨に顔を埋めるホソクの頭を撫ぜた。

「どうしたの？兵役の事？」
RMが問いかければ

「それだけじゃないよ。僕、帰って来ても居場所有るのかな？僕だけ再契約しないって話ナム聞いてない？」
ホソクの言葉に喉の奥に重い重りを詰められたように息苦しくなる。

この前、インタビューで、この次も再契約するかどうかはまだ分からないと、あの方が言っていたが、その実、ホソクだけが切られるんじゃないかとの噂がまことしやかに囁かれていた。

大手芸能事務所”SM”との提携もそれを見越した計画じゃないかとも、、、

「まさか、、俺達7人再出発しようって誓ったじゃん、、」
RMが焦って言えば、それが反って真実みを帯びる。

グループ結成時も切られかけたホソク。

それでもホソクのグループ内での重要性はこの十年間で証明されたはずだ。

しかし、２０１８年ホソクがグループ全体で長期休暇に入った時、ホソクが直接交渉して、アメリカの有名歌手とコラボした事。

兵役を前に個人活動するという事になった時、真っ先にアメリカのフェスに単身、出演を決めた事。

その事がどうもあの方の機嫌を損ねてしまったのではないかという噂が立っている。

そう噂の原因はそのアメリカのフェスには弟グループも出演しており、その子たちの応援にあの方も行っていたし、その子達が出演した時はフェスに参加していたのにも関わらず、ホソクの所には一切顔を出さなかったのだ。

それどころか、グループのメンバーの予定もガチガチに組まれており、誰も応援に行けない状態だった。

結局、ホソクのSOSに反応してジミンが無理やり予定を変更して、単身アメリカに急きょ向かったが、一応、弟グループの応援と写真集の撮影という事で無理やり予定をねじ込んだのだ。

それぐらいから、その噂は立ち始めていた。

それに加えて、グループの中で、ホソクだけアルバムもシングルもCD発売されなかったという事実が噂を更に加速させていた。

ホソクが不安に思うのも仕方ない。

今回、ホソクが予定より兵役に行くのを早めたのも、先に兵役を終えた方が現状を把握出来ると思ったからに違いなかった。

「ホソガ、会社の噂は噂だよ。何も分からない。」
RMが合わせて話を続けるが

「でも、、、先の事は分からないし、現に僕は一度切られかけてる。」
ホソクの言葉にRMは二の句が継げなかった。

そう、絶対大丈夫なんて何の保証もない。