全てはバレる ページ35
ボムギュ「昨日はよく寝れましたか？」
ボムギュがユンギを怖がらせないように、努めて優しく微笑んで、話し掛ける。
今日は、退院という事で、朝も７時からボムギュとカンは来てくれて、2人を起こして、片付けてくれている。
A「朝、１０時って言ったのに、、。はぁ〜あ。」
欠伸をかみ殺しながら、言うと、ボムギュが冷たく
ボムギュ「ヒョンは何事もおっとりなんですから、これぐらいに来て、丁度、良いぐらいです。」
カン「それは同感だな。」
ユンギ「俺は昨日、良く寝れたよ。だって、Aが、ムゴ、ング、ううう、、」
Aが慌てて、後ろから、右手で、ユンギの口を塞ぐ。
ヤバい事を言いそうだったので、、。
でも、既にその様子で、全てを察したボムギュとカンの2人の目が、スーと細くなり、Aを一瞥した後、
ボムギュ「さあ、早く、用意しようね。ユンギさん。」
カン「ほら、早く、動け。A。邪魔だと、蹴るぞ。」
A「僕の扱いが段々酷くなるな〜くすん、、。」
昨日のはユンギに頼まれたからとか、言い訳、出来るわけもなく、Aはしょげながら、黙々と作業するしか無い。
A(いいもん。良いもン。タイに行ったら、誰も僕をこんな風に虐めないんだから、、。)
ボムギュ「ユンギさん。」
ユンギ「なあに？」
ボムギュ「いくら、Aヒョンが好きでも、嫌な事は嫌って言って良いんですよ。」
ベットに座ってみんなの様子を、足をブラブラさせながら、見ているユンギに、ボムギュが同じ目線になるように、腰を曲げて言う。
ユンギ「ん？うん！言ってるよ。でもね、お風呂、自分一人で入りなさいぐらいしか、俺の嫌な事、Aは言わないよ。俺の言う事は何でも聞いてくれるし。」
Aが離れた所で、涙ぐみながら、コクコクとユンギを見ながら、頷いている。
ボムギュ「そうですか。何でもですか。はぁ〜。困った人ですね。ヒョンは、、。」
ユンギ「ん？」
ユンギは不思議そうな顔をし、カンは肩を震わせて笑っている。
A(みんな、嫌いだ〜。くすん、、。)
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年8月30日 20時
