似てるね ページ30
その後、Aと言えば、チクチク刺さる視線を浴びながら、片付け続ける羽目になった。
ボムギュ「ああ、、もう、ヒョンともあろうお方が、病人相手に、何ていう、、。」
カン「全く、寝込みを襲うなんて、本人が良ければ良いとは言ったが、そこまでクズとは、、。」
そこまで、言う？
もう、僕、泣いちゃいそうなんですけど、、。
Aは其れこそ、下を向いたまま、ひたすら、片付けをする。
ユンギ「ねぇねぇ。明日はどこ行くの？飛行機乗るの？」
ユンギは周りがAを責めてる事なんて、どこ吹く風で、Aに話し掛けて来る。
A「はぁ〜。ユンギは楽しそうだね、、。」
苦笑いしながら、ユンギをみるA。
ユンギ「だって、病院もゲームも飽きたし、あの先生、ヤな事ばっか言うし、、。」
キム先生「それはご挨拶だね。僕はお二人の為に少々、強引な手に出たんですけどね。」
ニコニコして、キム先生が入って来る。
キム先生「はい、これ、清算したら、いつでも退院して貰っても構いませんから。」
キム先生が、退院の為の書類をAに渡してくれる。
勿論、請求書も、、。
受け取ったと思ったら、すぐに、ボムギュが請求書を奪い取る。
ボムギュ「これはこっちで払うから。元はと言えば、僕のせいだし、、。」
A「え、、。あ、でも、、。」
カン「これから、大きな収入が期待出来るわけでも無いんだから、甘えとけ。」
痛いとこを突かれて、仕方なく、ここは甘えておく事にする。
確かに、普通よりは収入があるとはいえ、ホイホイお金を右から左に出せるわけでも無い。
ユンギが支払い能力が有れば、別だけれど、今は其れどころじゃない。
それに、特別室の入院費、半端なく高い、、。
こんなとこで、意地張っても仕方ない。
A「すいません。よろしくお願いします。」
そう言って、ボムギュに頭を下げる。
ここはヒョンとか、そういう事じゃなくて、素直に頭をさげるしかない。
ボムギュが複雑な顔で、ユンギをチラリと見ながら、
ボムギュ「早く、ユンギさんが元に戻ってくれるなら何でもするから、、。」
と、寂しく微笑む。
ユンギが珍しく、ふと、ボムギュの側に寄って来て、
ユンギ「綺麗な顔だね。Aに似てる、、。」
と、頬に障る。
ボムギュ「そう？母親が違っても、兄弟だからかな、、。」
ユンギを見つめる悲しそうな瞳。
ユンギ「僕の為にありがとう(^−^)」
ボムギュの目から涙が零れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sumiko
| 作成日時：2020年8月30日 20時
