キスマーク ページ26
A「ちょ、ちょっと、待って下さい。ポムギュとは会わせないでって。」
キム先生「それはこの病院に居る限りはという事です。ユンギさんを元に戻したいのでしょう？
それとも、このまま、心が５歳児のままのユンギさんを、おかしつづけるおつもりですか？」
冷たい微笑で、見られて、Aも顔が引きつったまま、固まる。
カン「行こう。」
カンが車いすから、ユンギを抱き上げる。
キム先生「ユンギさんを元に戻す為に、少々、手荒な方法も使うべき時に、来てしまったという事です。Aさんも、いつまで、耐えられます？」
A「僕はどんなユンギでも、愛せます。」
必死に言葉を繋ぐ。
キム先生「そんな歪な愛は長続きしませんよ。ユンギさんだってこのままでは、辛くなっていくでしょう。現実とのずれはどうしようも無いのですから。」
A「分かっています。今しばらく、時間を下さい。」
キム先生「絶対、オンライン診療は受けて下さい。一か月後、ここで、待っています。必ず、帰って来て下さい。」
A「分かりました。失礼します。」
カン「なんだ。あいつ。失礼だな、、。」
A「ふっ。まあ、ああ言われても仕方ない事してるからな、、。」
自嘲的な笑いを浮かべる。
部屋に帰ると、部屋にはボムギュが待っていた。
ボムギュ「ゴメン、、。兄さん、、。先生に病室で待つように言われて、、。何か、まずかった？」
２人のただならぬ雰囲気に、ボムギュが不安そうに言う。
A「大丈夫だよ、ボムギュ。ユンギが診療中に、興奮しちゃって、鏡割っちゃたもんだから。」
ボムギュ「ああ、、これは痛そうだね。」
カンがユンギをベットに寝かせて、ボムギュが駆け寄る。
ボムギュ「ちょ、ちょっと、兄さん、これ、、、。ユンギさんに、何にしたの？まだ、回復して無いんだよね？何やってるの？」
ボムギュにまで、キスマークを見られてしまった。
なんで、こんなもの付けてしまっただろう。
自分でも、はっきり、覚えていない。
カン「いい歳した男が一緒に居れば、そんな時もある、、。Aを攻めるな。もう十分、先生にに言われたよ。ユンギが嫌がってる訳じゃないなら、いいだろ、、。」
ボムギュがごくりと、唾を飲み込んで、顔を避ける。
ボムギュ「そうだね。２日後の朝、迎えのくるよ。キム先生に言われた。」
A「うん。よろしく頼むよ。ボムギュ。」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年8月30日 20時
