幸せになりたいだけなのに ページ40
ユンギは目を閉じて、Aの舌の感触を味わいながら、何で、普通に幸せになれないのだろうかと、悲しくて、やり切れなくて、苦しくなって、涙が溢れた。
Aがそれに気づいて、一旦離れて、ユンギを見つめる。
ユンギ「ヒョン、好きだよ。誰と寝ても、誰と抱き合っても、ヒョンを思ってた。誰かの肌のぬくもりを感じていなければ、正気ではいられなかった。
ごめんなさい、、。ヒョンが居てくれたら、其れだけで良いから、何所にも、行かないで、、。」
後から、後から、流れる涙に、Aが困った顔で、涙を人差し指で漉くって(すくって)、
A「愛してるから、許せない、、。自分も、、。」
フッと、全ての感情を思い切るように、顔を顰めて(しかめて)、Aがユンギの紐を解いて、反対を向いて、三角座りで、背中を丸めた。
ユンギ「ヒョン、、。」
Aを後ろから抱きしめる。
ユンギ「愛してるよ。俺はAが居ないと、生きていけない。何されても、良いから、側に置いて、、。俺を捨てないで、、、。」
A「ユンギを苦しめるなら、ボムギュ以上にクズになる、、。」
ユンギ「あいつは只の、ブラコンだよ。ただ、子供だっただけ。子供は残酷なんだよ。目的の為には手段を選ばない。」
Aが振り返って、ユンギを抱き締める。
A「俺と居ても、ユンギを苦しめるだけかもしれない。」
(ユンギ)「俺は一年前から、全部、覚悟して待ってた。苦しくて、苦しくて、色んな人に、助けを求めながら、、。
一人では、俺はまともではいられなかった。
仕事が有って、支えてくれる人が居て、それでも、ここまでが限界だった。
A、お願い、、。俺を手離さないで、、。
苦しくても、ヒョンの側なら良い、、。」
A「ユンギ、、、。」
結局、Aはユンギの言葉には答えずに、ユンギを抱き締めて、眠った。
ユンギも不安を抱えながら、それでも、Aに抱きしめられている幸せを感じながら、やっと、戻って来たぬくもりの中で、眠った。
A(ユンギ、、愛してる、、。僕はどうしたら、良いんだろう、、。)
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年7月20日 8時
