真実が全てを狂わせる ページ38
ユンギ「ボムギュの気持ちを聞いた。
お父さんが出て行ってから、ヒョンが自分を見てくれなくなって、何とか、見て貰おうとしてたら、間違いで、愛犬を死なせてしまって、その時、始めて、ヒョンが自分を見てくれたって、、。
だから、ドンドン、又、エスカレートして行ったって。」
A「だから、俺が悪いの？」
静かな声が反って、怒りを感じる、、。
ユンギ「いや、ちゃんと、謝ってたよ。ヒョンに出て行って欲しかったわけじゃないって、、。」
A「へ〜。あいつ、謝れたんだね、、。知らなかったな、、。ユンギだからかな？」
冷たく嗤うAに背筋が凍る、、。
A「それで？」
ユンギがごくりと、唾液を飲む。
ユンギ「それだけ、、。あと、たまには、家に帰って来てッて。」
A「へ〜。僕が出て行って、３か月で、随分、彼は大人になったんだね。」
息苦しい、、。Aから、冷気さえ感じる。
A「ユンギ、、。何隠してるの？」
ユンギ「え？」
A「さっきは凄い勢いで、僕、責めてたのに、今は、大人しいから。」
ユンギ「ヒョンがいつもと、違うから、、。」
A「ふ〜ん。嘘だね、、。さっきから、足が世話しないよ。僕の目を見れない子じゃないよね？手、貸して。」
ユンギの手を無理やり引っ張る、、。
A「手のひらにこんなに汗かいちゃって、嘘ついてる証拠見っけ、、、。」
ユンギ「ヒョン、、怖い、、。」
A「怖いのは、僕に真実を悟られるのが、怖いからでしょ？」
ユンギ「何が？」
A「ユンギ、、、。」
Aがユンギの顔を挟んで、正面から見る。
A「それで？」
Aがユンギの目の奥を見る。
Aの目の奥は深い、沼のようだった。
ユンギの呼吸が浅くなって、Aがkissする。
A「ふっ、、。震えちゃって、かわいい、、。言え、ミン、ユンギ！」
ユンギ「う、うう、、。抱いてって、ヒョンの代わりに、、、。」
A「で？」
ユンギ「ヒョンと同じ香りが、ボムギュからして、、、。」
A「家にコロン、置いて行ったからね。」
ユンギ「もう、良いだろ！」
A「盗人、猛々しいとはよく言ったもんだね。で？」
ユンギ「したよ。据え膳、食わぬはだよ。」
ユンギが、横を向く、、。
A「そうだね。その時は、君はフリーだったんだから、誰と寝ようと、責められる事ではないよね。」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年7月20日 8時
