それぞれの役割 ページ22
世界ツアーで、ＢＴＳチャーター便に乗る為に、朝から、空港に行く車の中で、
ユンギのスマホに緊急速報が入る。
”劉家のボムギュ氏、チャン家のウォニョンさんと婚約！！”
チャン家って、あの王手製薬会社の、、、あそこも財閥だよな、、。
あいつはあいつで、自分のすべき事を分かってるって事か、、。
まだ、２０歳なのにな〜。
でも、あのドＳな彼と、従順な彼、どっちが本当の、、。
まあ、人間、色んな面があるから、みんなあいつなんだろう。
それからは世界ツアーで、ずっと、海外を飛び回る日々、、。
歌の歌詞じゃないけど、いったい今度は何所に行くのでしょう？って、感じで、それでも、体調管理も有って、２か月に一回は韓国に帰る。
少しの休暇にちょっと、秘密クラブにも顔を出してみる。
ワールドツアーから、８か月、ちょっと、ＯＦＦが一週間、韓国で有ったので、ちょっと、顔を出してみた。
次は、アラブ首長国連邦にも行くし、アラビアン風にして見た。
勿論、俺は普通にジーパンにＴシャツだけど、、、。
部屋に、アラビアン風に顔を覆うヒジャブを付けた女性が入って来る、、。
「もう、いい加減にして下さい。クラブでは変わった客がいるって、有名人ですよ。」
ユンギ「へ？おお、、仮Aじゃん。そんな恰好してたら、大人だね、、。」
「いや、私は本当に立派な大人ですから、、。はぁ、ややこしいんで、源氏名のシェリーで、お願いします。」
ユンギ「ふ〜ん。じゃあ、シェリー、久しぶり、、。又、会えると思ってなかった。(笑)」
シェリー「あなたがクラブに話題を振りまくから、嫌でも気になるでしょうが、、。ここはイメクラじゃないんですけど。」
ユンギ「他、知らないしね(笑)」
シェリーがユンギの膝に横座りに乗って来る。
シェリー「で、もうそろそろ、ポーカーフェイスで、平気な振りするの疲れてきましたか？」
ユンギ「そうだね、、。疲れたな、、。あと、どれくらい、我慢すればいい、、。いい加減、ふざけるのにも、飽きて来た。」
シェリーに顔を近づけて、ユンギが目を、近くで合わせてくる。
ユンギの碧いコンタクトのせいか、冷たく見える。ユンギの目。銀髪、、。
急に、限界を伝えて来るユンギ、、、。
シェリーが大丈夫というように、ユンギの背中を何度も、撫ぜると、両手を下ろしたままで、ユンギの瞳から、一粒の涙が流れる。
シェリー「もう、少し、あと、一ヶ月、、。ユンギ、、。」
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年7月20日 8時
