ボムギュのお願い ページ15
部屋に入って、電気を付けて、ドカッと、ソファーにユンギが座る。
ユンギ「適当に座れば？」
と、ユンギが言えば、困ったように、近くの椅子に座る、、。
ユンギ「あのさ、2人で飲むんなら、そこ、あの棚にグラス有るから、取って来て。」
劉家のご子息を顎で使うってのも、気分良いもんだな、、。
そんな事を考えながら、ニヤッと笑う。
ボムギュと言えば、言われた通りに、適当なグラスを取って来て、小さなテーブルに置くと、マッコリを注いで、ユンギに持って来る。
ボムギュ「あの、これ、、。」
ユンギ「ああ、、ありがと」
訝しげに見ててもグラスは受ける。
ユンギ「で？」
ボムギュは又、椅子に座って、グラスを両手で持って、マッコリを一口飲む。
ボムギュ「この前は本当にスイマセンでした。
今日は話を聞いてもらおうと思って、、。本当はヒョンに聞いて貰いたかったんですけど、何所に居るか分からないし、、。」
ユンギ「聞いても、俺に何が出来るか分かんないけど、どうぞ、、。」
ユンギもマッコリを飲みながら、答える。
ボムギュ「ヒョンが、出来る人なのは報道何かで、知ってますよね。」
ユンギ「みたいね。」
ボムギュ「それで、始めは父が会長候補だったんですが、祖父が急にヒョンに会長をやらせたいって、父はショックを受けて、家を出ていってしまって、それで、母はヒョンを憎んで、元々、後妻だったので、居場所がなくなると、焦ったんでしょうけど、、。
それから、ヒョンは僕とも目を合わせてくれなくなって、僕は只、ヒョンに僕を見て欲しかった
だけだったんですけど、ヒョンは何しても、僕の方を見てくれなくて、とうとう、勢いで、愛犬
を死なせてしまって、その時、始めて、僕に切れて、僕を見てくれたんです。
だから、又、見てもらおうと、ドンドン、エスカレートしてしまって、、。
折角、帰って来たヒョンをこんな形で、追い出すことになっちゃって。
僕は、、。こんな事を望んだ訳では、、、。」
頭を抱えて泣く、ボムギュ。
要するに、ブラコンだったんだ、、。
はぁ〜どこまでも、人騒がせな奴だな、、、。
ユンギ「で？俺はAの居場所知らないけど、、、。」
ボムギュが顔を上げる。
ボムギュ「僕をヒョンの代わりに抱いてくれませんか？」
ユンギ「はい？」
何か、耳が変になったのかしら？
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年7月20日 8時
