ジンの話 ページ38
「パンＰＤ、あの、、今日、事務所でお話したい事が、、。」
その日の練習と打ち合わせが終わって、パンＰⅮにジンが電話した。
「ああ、、何か、ジンが今後の人生設計について考えたいって言ってるって、マネージャー
から聞いたけど、、折角だから、うちおいでよ。」
気楽に言うパンＰＤにジンが戸惑う。
ジン「あ、でも、、」
パンＰＤ「何？どうした。ジンは長男だから、弟達に言いにくい事も有るだろう。気軽に話してくれれば良いよ。」
気楽な無しじゃないから困ってるんですが、と言いたいジンだが、それも言えず、
「はぁ、、お邪魔します。」
と、間抜けな返事をしてしまった。
セナに今日は会社の代表の人に僕達の話するから、遅くなるというと
「こんな事言うと、又、怒られるかもだけど、そんな慌てなくても良いよ。」
と、セナが申し訳なさそうに言うのが、反って、ジンの心に火をつけた。
「いや、ジーナと早く暮らしたいから、ちゃんと話する。ジーナの学校の事も有るから早くしないと、、、」
決意の籠ったジンの言葉に、
「ああ、、そう。分かった。ジンに任せるよ。でも、無理はしないでね。私達は別に住んでも、、」
「僕がジーナと住みたいの！」
セナが言い終わる前にジンが被せて叫んで来るから、
「ああ、、はいはい。じゃあ、ジーナのパパ頑張って。」
と、半ば呆れ気味に言われ、
「うん、頑張るよ。僕ももうすぐ家長だから。」
嬉しそうに言うジンの顔が浮かんで来て、
セナ「そういうとこが可愛いんだけど、、。」
と心の中で呟いて、
「じゃあ、うちで、待ってる。」
と言って、電話を切った。
ジンが緊張しながら、パンＰＤの所へ行けば
「おお、、いらっしゃいジン！」
エプロン姿のパンＰＤがニコニコと玄関で迎えてくれた。
これを2人で食べるのか？
と、思う程、沢山の料理が並べられ
「パン二ム、食事制限しないといけないとか言ってませんでした？」
ジンが驚いて言うと、
「だから、ジン、しっかり食べてくれよ。俺はあんまり食べちゃダメだからね。」
ニコニコして言うパンＰＤに
ジン「いや、いくら何でも、これ全部は、、、」
と、戸惑っていると、
パン「まあ、余ったら、メンバーんとこ持って行って。じゃあ、食べよう、、。」
一通り、料理を食べてしまって、ワイン片手に最近の事について、とりとめも無く話していると
「で、本題にいこうか。」
とパンＰＤが切り出してくれた。
ジン「実は、、」
大きく深呼吸して話出す。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sumiko
| 作成日時：2020年5月22日 21時
