肩車 ページ13
ジンが二人を一緒に抱きしめる。
セナ「ばか！誰がどこで、見てるか分からないだろ！」
セナがジンを突き飛ばす。
ジーナ「オンマ、声、大きいよ。耳キーンってしたよ。」
ジン「そうだよな。セナ、お前の方が目立つことしてるよね〜。ね〜ジーナ。」
ジンが中腰で、ジーナに言う。
ジーナ「おじちゃんとチームは組まないから、、。怪しい〜。」
セナにしがみ付いて、ジーナが怪しそうにみる。
ジン「なっ、、あのさ、、俺はこれでもアイドルだぞ〜怪しいはないだろ。」
ジーナ「そっくりさんかも、、。」
ジン「こんなワイルドハンサムのそっくりさんがいるか！」
セナ「子供相手に何やってんだか、、。分かったよ。とにかく、うちで話そう、、。」
セナがジーナの手を繋いで、歩き出す。
後ろからジンが
「ジーナ。オッパが抱っこしやろうか？」
ジーナ「自分で歩けるからいい、、。ジーナは赤ちゃんじゃないもん。」
ジン「じゃあさ、肩車！」
ジーナ「本当？」
ジーナがキラキラした目で振り返る。
ジン「良いぞ！おいで！」
セナ「こら！ジーナ！」
あっという間に、ジーナがジンに抱き上げられて、肩に載せられ、ジンと一緒にやった〜と両手を挙げている。
上げた手はしっかりと、ジンに握られて、とても、嬉しそうな娘の顔を見れば、下りなさいとは、もう、言えない。
セナも昔、父親に肩車されている子を羨ましいと思っていたから、、。
セナ「ジーナ、ジンの肩でおもらしするなよ。」
ジン「げ！おもらしするの？」
ジーナ「オンマ、酷い。もう、お漏らしなんかしないもん。」
ジーナが膨れる。(ふくれる)
ジン「うそうそ。ジーナのおもらしぐらい大丈夫、、。」
ジーナ「おじさん。ヘンタイ？それに、ジーナはお漏らしなんてしないってば。」
ジン「変態って。誰にそんな事、、、。まあ、とにかく、お家帰ろうか？」
ジーナ「ジンも来るの？」
ジン「おばさんに、久しぶりにご挨拶しないと、、、。」
セナが悲しそうにジンを見る。
ジン「俺は諦める気なんて、毛頭ないから、、。」
セナ「ほんと、気が弱いかと思えば、こんな時は絶対、頑固だよな。」
ジン「子供の事はやっぱ、ちゃんとしないと。それに、だから、君と一緒に居たい訳でもない。」
真っ直ぐ、セナを見るジン、、。
セナ(まあ、こんなトコが好きになった理由だけどな。いつも、ふざけてるくせに、誠実なとこ。)
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作者名：sumiko
| 作成日時：2020年5月22日 21時
