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社長さんの車に乗って新しいお家へ向かう。
「荷物を置いて少し休憩したら、スングァニがメンバーのところへ連れて行ってくれると思うから。そこで軽くミーティングをしてもいいかもしれないね」
「ヌナのこと自慢するんです!」
「それは勘弁」
「そういえばメンバーの名前は少しは覚えられたかな?」
社長さんが視線をこちらにやりながら問うてきた。
「…はい、まだ完璧では無いですけど、一応」
「はは、なんせ13人……スングァニを抜いても12人いるからね、無理はないさ。ゆっくり覚えていこう」
そんな話をしていると、目的地へ到着した。
ん?さながら個人所有の宿舎のよう……というか、ちょろっと見た弟の出ている番組に出てきた、メンバーが住んでいる宿舎にそっくりなような。
「……宿舎?」
そう呟くと、社長が「ん?」みたいな顔をした。こっちが聞きたい。
「おや、伝え忘れてたかな。君はメンバーと同じ宿舎で過ごしてもらうよ」
横ではスングァニが「ヌナと同じ屋根の下〜〜」だなんて小躍りしている。
ちょっと待って、弟だけなら全然大丈夫だけど、弟以外の男が12人いるところに私は放り込まれるのか?
社長は もしもの時はスングァンがいるだろう、みたいな顔をしている。私一応女なんですけど?
けれど仕事も部屋も用意して貰った分際でワガママは言えん。お金を貯めて別の場所に引っ越せばいい話だ。
「……わかりました。何もかもありがとうございます」
「いいんだ、ウチも人手が足りなくて困っていたところだったし、WinWinだろう。メンバーは癖のある子しかいないけど、君ならきっと大丈夫さ。頑張ってくれ」
そう言って社長は車に乗り込んで宿舎を後にした。
ここまで来たからには背を向けられない。
スングァニが早う早うと手を引くので、なすがままに玄関へ踏み入れる。
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律花(プロフ) - メルトさん» ありがとうございます!!もっと本来の可愛さを表現できるように努めます!!笑 (2021年3月8日 21時) (レス) id: 7feb4b6231 (このIDを非表示/違反報告)
律花(プロフ) - Akoさん» 返信遅くなってしまってすみません;;ありがとうございます!! (2021年3月8日 21時) (レス) id: 7feb4b6231 (このIDを非表示/違反報告)
律花(プロフ) - りりさん» ご返信とっても遅れてしまい申し訳ないです;; ありがとうございます!!頑張ります!!! (2021年3月8日 21時) (レス) id: 7feb4b6231 (このIDを非表示/違反報告)
メルト(プロフ) - 全員可愛すぎる (2021年1月25日 22時) (レス) id: 43bc4b2371 (このIDを非表示/違反報告)
Ako(プロフ) - おかえりなさい!! (2020年8月6日 3時) (レス) id: 1395fa2c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:律花 | 作成日時:2020年4月15日 2時