マネヌナ、大型犬に好かれてしまった の巻。

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くそっ、なんで私は休日に成人男性と鬼ごっこをせにゃならんのだ。休日だってのに気が休まらん。厚生労働省に訴えてやる。こんなん時間外労働だ！！！



「Aちゃん案外足早いんだね、あはは」


「ヌナが綺麗にワックスがけしてくれたせいで床が滑るんですけど！！」


「俺ご飯でもデザートでもなんでも作るよヌナ！！食べながら映画見たりしようよ！」



ノイローゼになりそう。こんな形でイケメンに追われたいという夢が叶うなんて思ってなかった。



部屋に滑り込み、ボルトも驚きの速さで鍵を閉める。



はっはー、これで誰も追いかけてこまい。私の勝利である。さあゆっくり休日を謳歌しますか。



部屋に持ってきた小さめの冷蔵庫からコーラとアイスを取り出す。お行儀悪いけどペットボトルのまま飲んじゃお。



テレビをつけて見たいと思ってた映画を物色する。



ーとその時、ガチャリ、と鍵が開く音が鳴る。ホワイ？



「わー！さっすがシュアヒョン、語学も堪能だしピッキングも出来るなんて！」


「ヒョンそれ教えて、俺もできるようにしたい」


「意外とザルなんだね宿舎の鍵って。僕も気をつけなきゃ」




うーん！アイドル≠犯罪者集団？



ぞろぞろと先程の3人が何食わぬ顔で入ってくる。



「さあAちゃん迎えに来たよ、僕と美味しいパスタ食べに行こう」



ご出身がLAならパスタではなくハンバーガーなのでは…………？つーか迎えにじゃないだろ、不法侵入だぞ。



「僕はパスタとは言わずフレンチに連れて行きますよヌナ！この前あそこのフレンチ食べてみたいって言ってたでしょ？」



言ったけども。言ったけども。転職して初めての休みくらいゆっくりさせてくれてもいいんじゃない？



「二人とも自分で作らないんだな、俺はヌナ好みの料理をこの宿舎から出るなんてめんどくさいことをさせずに提供できるけど？」



くそ。揺らぐところだった。かっこいいこと言ってるけどこいつらピッキングして入ってきてるんだったわ。



＊


(唐突なひとりごと)
鬼滅は鋼鐵塚さん(とむいちろ)が好きなのですが、お話を書いても供養する場所がなくて(´-`).｡oOうーん

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