久しぶり、また会えて嬉しいよ ページ34
帝統が囮になったことで無事撒くことができたが、スマホが充電切れという異常事態が発生した俺です。無事に撒けたか分からぬ以上シンに通信するのは何と無く罪悪感だしスマホが使えなくてもシンならテレパシーがあるし、向こうから連絡来るのを待つしかない。それまではのんびり、お茶でも飲むか。
……流石に寂しくなって来た。カフェでフレンチトーストを頬張るけど心が満たされない。前世は1人でいる時間が長くても平気だったのにめっちゃ寂しい。これが異世界の孤独ってやつですか？1人でシブヤを歩き回ると余計に合流できなそうだしコンビニで充電器買うか？そんなことを考えていると、一人のお兄さんが近づいて来た。
「相席しても大丈夫ですか？」
『あっ大丈夫です。』
明るい茶髪のお兄さんはかなり若い見た目で俺と同じぐらいに見える、だからだろうか？知り合いと話しているような安心感がある。
『お兄さんも甘いもの好きなんですね！』
「高校で親友と一緒にドーナッツ食べたことが思い出になっていて、それから甘いものが好きになったんですよ！」
『ドーナッツって何であんなに美味しいのでしょうね？』
「永遠の謎ですよね〜」
『お兄さんは何のドーナッツが好きですか？俺は苺のチョコのやつが好きなんです〜』
「僕は抹茶味のドーナッツですね、あったかいミルクと一緒に食べるのにハマってます！」
『いいですね！俺の親友から同じ方法を勧められてやったことあるんで分かります！』
このお兄さん本当親しみやすいな……なんとなくお兄さんの手元を見たその瞬間衝撃が走った。楽しそうに、興奮気味に話すお兄さんの手の動きは…タクが話に夢中になっているときの動きと全く同じだった。いくら異世界とはいえ全く同じだなんてあり得るのか？でも同じ癖がある人なだけの可能性がないとは言い切れないし…
『そういえば、お兄さんの話に出ている親友ってどんな人何ですか？俺と好みがあっているので仲良くなりたくて…』
「………」
『お兄さん？』
「…実は、僕の親友は、10月14日に交通事故で亡くなってしまったんです……」
……………その日は、俺が事故に遭い、転生した日だった。そういえばシンは元の世界から転生した同級生がいるって言ってたけど、まさか……
『お兄さん。』
「何ですか？」
『ヒプマイの語り、聴けなくてごめんな。』
「どうして、それはっ前世でっ……！」
『……久しぶり、タク。会いたかった。』
泣きそうに歪んだその顔は、タクと同じ表情をしていた。
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夜桜 雷江(プロフ) - Makua*ぼっちさん» はいっす！！頑張ります！！応援ありがとうございます！！ (2021年9月27日 15時) (
レス) id: 0223c8e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 雷江(プロフ) - Makua*ぼっちさん» 笑っていだだいて嬉しいです！彼の基準は人間にとって極端なのでw更新頑張ります！ (2021年9月19日 14時) (レス) id: 0223c8e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 雷江(プロフ) - 九十九天斗さん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年8月22日 18時) (レス) id: 9673f83792 (このIDを非表示/違反報告)
九十九天斗(プロフ) - 最近この作品を知って,思わず一気読みしてしまいました！凄く面白くて続きが楽しみです！応援してます！ (2021年8月19日 22時) (レス) id: a6414a60a8 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 雷江(プロフ) - Makua*ぼっちさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年8月10日 11時) (レス) id: 9673f83792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜 雷江 | 作成日時：2021年6月30日 19時
