第39話 ページ39
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Aさんの受験が無事に終わったようで
俺はひと安心。
その日の電話は、いつもより長かった。
健水｢あ〜そうなんや！ええやん。｣
その日の面接で、Aは家族のことを聞かれたらしい。
そこで、１番尊敬しているのはフラダンスに出会わせてくれたおばあちゃんですと答えて、本人はそれだけでもう満足してる。
A｢おばあちゃんのこと話せたから、もう合格も不合格も関係ないや〜｣
健水｢いや、アホか笑 合否も大切やろ。｣
A｢あ、やっぱそうなるよね笑｣
健水｢当たり前やろ。合格したら飯行くか。｣
A｢え？奢ってくれるの？｣
健水｢…それでもいいけど？｣
A｢やったー！合格してますよーに！｣
さっきまで関係ないって言ってたのに
単純かよ。可愛いな。
俺も密かに祈ってます。
ご飯行けること。
健水｢これからも放課後残るん？｣
A｢んー、迷ってる。｣
健水｢俺と一緒に勉強していけば？｣
A｢お前勉強してねーだろーよ。｣
健水｢あ〜、バレた？｣
A｢進路どうするのそのぽんこつ頭で。｣
健水｢スポーツ推薦で行くんで。｣
A｢何になるの？｣
健水｢スポーツトレーナーかな。ある程度お金が貯まったら、子供にサッカー教えたい。｣
A｢ふぅーん。｣
健水｢自分から聞いたくせに興味無さそうな返事しないの笑｣
今ふと思えば
ほんの半年前までは、毎日LINEなんて考えられなくて、いつも既読をつけ終わりにしていた。
こんな毎日が当たり前やないんやって考えると、この時間をもっと大切にしたいと思う。
今ある幸せを大切にしたい。
なんて、このぽんこつ頭で考えてること、この子は知らないでしょうけどね┐(´-｀)┌
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作者名：舞茸 | 作成日時：2017年11月11日 23時
