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第32話 ページ32




虎次郎「今日もあの教室が気になるようで。」


Aがいつも勉強している3階の教室
見てるはずないっていつも思ってるけど、もしAが見ててくれたら、俺はどれだけ頑張れるんやろうって考える時がある。


虎次郎「見に来ないんだっけ?」


健水「せやねん。も〜来てくれたら俺泣いて喜ぶのに。」


虎次郎「だいぶ早い段階で泣く予定だったんだね笑」


Aが見てくれてると思って頑張ろう。
思い込みはやっぱり大事。

今日もたくさん汗をかきました


A【お疲れ】

夏休みから毎日続くLINE
無理して会話を続けようとはしてないけど、俺らのことだから、新しい話題がポンポン出てきて、ずっと話していられる。


健水【今朝の鬱憤を晴らしてきた(◦˙▽˙◦)】


A【いや、私何があったか知らないし笑】


健水【あ、そっか笑】

今日の朝のこと

「言っていいのかわからないけど、ずっと美穂ちゃんと付き合ってると思ってた!」

世界史のクラスが同じ子に、校門近くで会ってそんなことを言われた。
その子は意外とズバズバ言うタイプ
人の気持ち考えられへんのかなってちょっと思ってまう。

それよりも俺はアイプチで無理やり上がったまぶたの方が気になったけどな!


健水「あ〜ほんま?付き合ってないんですよそれが」


「健水くんって〜、いろんな女の子が好き!って感じする!」

おいおいおいおいお?
俺が女好きやって?

俺、高校入ってから誰とも付き合ったことないんやけど?

「かっこいいからしょうがないか!」

勝手に話終わらせられたし。
まぶたぴくぴくしてるし。

きっと今部活がハードで疲れてるのもあったんだろうけど、イライラして

あんな状態

A【いや、あなたが女好きでも問題ないでしょ】

【その性格だから仲間だと思って寄ってきちゃうんだよ】

健水【どの性格やねん笑】

A【え…自負してると思ってた】

健水【自負って何?】

A【やっぱりバカだね、そういうとこだよ】

健水【それあいつに言われてたらキレてた】

A【Aはあなたより頭いいから言い返せないでしょ】

健水【うん笑】

何なんやろな
こいつならなんでも許せる説

いつも俺が寝落ちしてその日のLINEが終わる

そして今日も、俺はAより先に眠りに落ちてしまった。

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作者名:舞茸 | 作成日時:2017年11月11日 23時

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