第15話 ページ15
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「「HAPPYBIRTHDAY!!!」」
テスト明けの次の日
Aの誕生日
A「ありがとう!!大切に食べます。」
1つ1つのお菓子を丁寧に袋に入れていく。
そんな姿を見たら、普段あんなに男勝りなくせに、意外と女子っぽいところもあるんやなぁって感じる。
あ、俺ですか?渡しましたよ?
絆創膏
A「お前はさすがか。」
やっぱり俺には女子っぽくない(T_T)
A「ありがとう。最近すごい絆創膏使うから助かる。」
健水「せやろ?わかってた。」
A「わかりやすい嘘つくな。バカ。」
健水「フフッ、バカなんて今知ったことやないやろ。」
いつもより話せてるやん!俺!
夢みたい!
その日はテンションアゲアゲ。
でもそんなテンションも束の間
虎次郎「おい、健水!大変だよ!」
健水「何?どした?」
虎次郎「A、池谷に告られたらしい。」
健水「え?…え?!」
虎次郎「根岸美穂が現場を見たらしい。」
健水「へ、返事は?」
虎次郎「聞いて驚くなよ?…Noだ。」
その瞬間、少しホッとしてる自分がいた。
なんでこんな安心してるん。
虎次郎「っていうのはー、嘘ー」
健水「え、OKしたん?!」
虎次郎「いーや?その前に告ってないよ?」
こじくんが笑う。
おいおいおいおい。
虎次郎「ほら、焦ってるじゃん。それはあの子を取られたくない証拠でしょ?」
こじくんの言葉にハッとした。
そうか…俺あいつのこと、好きだったん…かな。
虎次郎「夏休みはすぐそこだぞー。そのままでいいのか愛刃健水」
健水「…嫌や。でも…」
今日は、たまたまあいつの機嫌がよかっただけかもしれない。
そう考えたら、またあの態度に戻ると思ったら
前に踏み出す勇気は出なかった。
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作者名:舞茸 | 作成日時:2017年11月11日 23時