タカラモノ (ページ2)

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第2話ページ2

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ある日のこと

ﾋﾟｺｰﾝ

LINEの通知音で俺は、自分がだいぶぼーっとしていたことに気付いた。
気付けばもう、時計の針は10時を指そうとしていた。

美穂【ねぇ】

隣のクラスの、根岸美穂だった。
こいつは最近、俺のことをバカにしてくる。

美穂【Aと付き合ってんの？】

…え？
何ですって？

Aと付き合ってるとか、どこでどう間違えればそういう結果に至るの。

健水【付き合ってない】

美穂【仲良いよね】

健水【そー？】

美穂【絶対あんた好きでしょ】

何なんこいつ
誰やねん

健水【友達としては】

美穂【あらそう】

健水【うん】

｢おにぃ、お風呂出たで｣

健水｢はーいよ｣

それからというもの、根岸美穂からはちょくちょくLINEが送られてくるようになった。

そんな根岸が数日前に彼氏と別れたと知ったのは、そのLINEがきた3日後のことであった。