黒幕側の超高校級の？？？【３】

134 ページ37

「ごめんねいろは。いろはがそういうの苦手なのは勿論、知ってはいるんだけど…調査出来てないのはそこだけで。最低限、全てのアトラクションには入っておきたいの。お願い出来ないかな？」

虹上「でも…」

「大丈夫。ざっと調べるだけだから、いろはは私の後ろを付いてくれば良いよ。どうしても無理なら、最悪私１人で行くから。その時はいろはは外で待っていて」

虹上「……や、やっぱり僕も行きます。１人で外で待っているのもアレなので」

「そっか。ありがとう。じゃあ行こう」

そう言うと私達はゴーストハウスの中に入っていった

「へぇ、結構雰囲気あるね」

虹上「お、お姉ちゃんは平気なんですか？もし幽霊が出たら」

「幽霊が出たらその時はその時だね。大丈夫、安心して。もし、幽霊に呪われる事になったら即私が犠牲になるからさ」

虹上「ええっ！？も、勿論呪われたくはないですが、僕はお姉ちゃんが呪われるのも嫌ですよ…」

「えぇ……そう言ってくれるのは嬉しいけど。なら、幽霊が出た時の対処法が分からないね。私達以外に今ここに誰かが居るなら話は別だけど……あれ？」

虹上「ど、どうかしたんですか？お姉ちゃん」

「いや、彼処に誰か居るなって思って。誰だろう？」

私達はこっそりとその人に近付くと、そこにいるのは

「！？……よりにもよって、か。いや、今はいろはと一緒だったから運が良いのかな」

そこにいるのは、私達の仲間である日經だった

……何やら深刻そうな顔をしているね。やっぱりボイドを裏切っているから帝や私の事を警戒しているんだろうか？最低限、いろはの前では会いたくなかったな

いろはの方をチラッと見てみるといろはは不思議そうな顔で私を見ていた

いろはの前である以上、私が警戒していると日經がボイドを裏切っているのがいろはにバレるかもしれないここは、普通に日經と接しなきゃ。日經もどんなに私を警戒して話したくないとしても、いろはの前である以上は普通に話してくれるはず。……でも

「話したくない、か。もし、本当に日經にそう思われていたらと思うと私は気が気じゃないよ。嫌われている訳では無いとはいえ傷付くし…」

虹上「お姉ちゃん？いきなりブツブツと言い始めて、どうしたんですか？ま、まさか本当に幽霊に呪われ」

「違う。違うよ。それよりも見ていろは。そこいるのって日經だよね？」

虹上「え？あ、そうですね。でも讀賣さん、何かいつもと様子が少し違う気がするのは僕の気のせいでしょうか？」

135→←133

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す