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虹上「ま、前田さ」
前田「人が4人も死んだんだ!次は自分の番かもしれない、なのに何で皆は平気にしていられるんだ!特に琴宮!」
「え?私?」
前田「琴宮は昨日は僕以上に辛そうだったじゃないか!なのに、何で今ではそうやって笑っていられるんだ!昨日の事が嘘だったみたいにいつも通りでいられるんだ!何で今の状況を平然と受け入れられるんだよ!」
「…平然?君にはそう見えるの?ならそれは間違いだよ。そんな事無い、私だって内心辛いもの。あんなの見て1日で立ち直れだなんて無理な話だし」
前田「なら!」
「でもそれで何か変わるの?落ち込んでいれば、島を脱出出来るの?違うよね前田君。私達はこういう時だからこそ、力を合わせて頑張るべきで」
前田「あぁ、そう。そういう事か。皆は僕と違うから、そんな風に考えられるんだね」
「え?」
河西「おい前田。お前、いい加減にしろ。琴宮さんの言う通り、こういう時だからこそ皆で協力するべきなんだ。お前だって分かってるだろ?」
前田「……分からないよ兄さん。僕は君達とは違う。何の才能も無い一般人。ただ運良く抽選で選ばれただけの幸運。僕は君達みたいに超高校級じゃないんだ。僕は怖くて夜も眠れない、寧ろ単独行動をしてる讀賣の考えの方がずっと納得出来る位だよっ!」
その言葉に皆は一旦黙るが、直ぐに河西君が凄く怒っている様子で口を開いた
河西「……おい。巫山戯てんのか?」
虹上「ひぃっ!河西さん、暴力は駄目ですよ!」
河西「前田。俺が何でいつも笑顔だか分かるか?俺は消防士だ。いつでも助ける側にいる人間なんだよ。助ける側の人間は絶対に弱音は吐けない。助けられる側の人間がもっと不安になるからな。だから俺は笑ってるんだ、無理矢理にでも。今の話を聞いても辛いのはお前だけだと思うのか?」
前田「……それは…」
響「ゆーちゃん、私達も同じ気持ちだよ。超高校級だったらこんな状況でも平気?そんな事ない、私達だって怖いもん。超高校級だろうと皆、平凡な学生だよ」
鳳「そうだよ前田。僕も昔は君と同じだった。怖くて逃げたくて、仲間に酷い事を何度も言った。でも、それじゃあ駄目なんだ。こんな状況だからこそ、皆で力を合わせないといけないんだ」
前田「!……ごめん。分かってはいるんだけど、不安でどうしようもなくて……本当にごめん」
その前田君の言葉で私達は一安心をし、皆で大丈夫と前田君を励ましながら結局、雪花ちゃんを待たずに先に朝食を食べる事にした
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ホルン(プロフ) - 分かりました。その展開を入れるとなると、四章が盛り上がり所ですね笑。考えてみます (2020年10月4日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
サーナ(プロフ) - あっ確かに!!三王寺が嫉妬してた!(のかな?)いやーこういう展開入れてもらえると私達夢女子が喜ぶので、これからもたまーに入れてほしいナー。なんて…ハハハ……。 (2020年10月4日 14時) (レス) id: b8fd1604f5 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - まぁそうですね。本来なら前回の更新は何も無く本編通りに書こうかと思っていたんですが、この小説を読んでいる友人から三琴と讀琴要素を加えたなら夢主の取り合い要素を加えた方が良い!とか言われまして、、若干そうしてみたんですが書くのはやはり難しいですね (2020年10月4日 10時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
サーナ(プロフ) - …前から思っていたんですが、なんか夢主ちゃんが加わることによって、物語が面白い方向に進んでいっている気が……。( ´艸`) (2020年10月4日 10時) (レス) id: b8fd1604f5 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます!分かりました、少し考えてみますね! (2020年10月3日 17時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホルン | 作成日時:2020年9月1日 18時