242 ページ49
この幸平の提案に余計に重たい感じになる。俺も、女木島先輩も呆れ顔を浮かべる。そんな中
恵｢ちょ、ちょっと待って！創真君！駄目だよ！｣
伊織「田所。気持ちは分かるが、幸平につっこむだけ無駄で」
恵｢その場合だと、実力的に一席は女木島先輩になるから贔屓は出来なくなっちゃうべさ！｣
伊織「つっこむ所はそこなのか！？それ以前に色々と問題があるだろ！？…って何で結局つっこんでるんだ？俺は」
女木島｢ハァ…俺は勝負事は嫌いだがな。口だけの奴はもっと嫌いだ。失せな｣
創真｢いや、まだ失せないっすよ。それは実際に俺の実力を見てみないと分からないっすよね？｣
そう言うと幸平は女木島先輩に近付いて言う
創真｢俺が先輩より美味しいラーメン作れたら、口だけじゃないって証明出来るんじゃないっすか？｣
女木島｢…ラーメンで俺に勝つだ？それが口だけって言うんだよ｣
こうして、止める暇もなく幸平と女木島先輩とのラーメン対決が始まったが
創真「ぐっ！！」
幸平は何度も何度も女木島先輩に挑み、敗れていく
伊織「も、もういい幸平！！そんなに言うなら俺がやる！！俺の方がまだ勝てる可能性が高い！お前は休んでろ！」
そう言っても、幸平は聞かずにまだまだ挑み続ける。これには流石に女木島先輩も限界だったようで
女木島｢何故だ？何故そこまで意地を張りやがる？機関に勝って仲間を助けてぇのは分かったが、今どれだけ粘った所で実力差が覆る訳ねぇぞ！！｣
と、珍しく声を荒らげた
創真｢…確かに、仲間の事もあるっすよ。けど、それ以上に______________気に食わないんすよねセントラルのやり方が｣
全員「！？」
創真｢俺は、料理人の全部の皿が自由であって欲しいんすよ。それなのに、A先輩は…中枢美食機関はその真逆の事をやろうとしている。焼き鳥も豚カツもカレーも鍋料理も…どんな料理だって、兎に角俺は色んな料理人が創った物を食べたいし、競ってみたい。自分の皿と違う物を作る人がいればいるほど面白い。そういう環境を守りたいんすよ！！｣
伊織「幸平…」
恵「創真君…」
幸平｢だから女木島、もうひと……勝負を｣
伊織「！？幸平！！」
俺は倒れそうになった幸平を咄嗟に支える。どうやら体力を消耗し過ぎて、寝てしまったようだ
伊織「...ったく」
本当に仕方ない奴だ。俺の言う事もろくに聞かないで勝手に突っ走って、迷惑かける。お嬢や陽咲乃を相手にするよりも、よっぽど考えが読めなくて面倒だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shoko0619(プロフ) - ありがとうございます。凄く嬉しいです。 (2020年11月8日 10時) (
レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えて凄く嬉しいです。分かりました。色々あって、中々更新出来ませんでしたが才波朝陽オチで少し考えてみますね (2020年11月8日 10時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - ホルンさんの小説大好きです。もしオチがあるのでしたら才波朝陽がいいです。 (2020年11月8日 8時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
