236 ページ43
「えっと…ん？」
竜胆「？どうかしたのか？A。まさかと思うが、Aまで久我を忘れたとか」
「あぁ、流石に無いよ。ちゃんと覚えてる。でも…そうだね。今回の食戟は______________余り面白くなかったかな」
全員「！？」
陽咲乃「え…ええっ！？」
紀ノ国「ちょっ...花宮。声が大きいわよ」
陽咲乃「いや、え？だ、だって」
一色「…そうだね。花宮君が慌てるのも無理はないよ。僕もAが食戟において、そんな事を言うのは初めて聞いたからね」
陽咲乃「は、はい。でも一体、どうして？」
A様は確か、食戟が終わった後は凄く疲れた顔をしていて、大丈夫ですかと伊織君と駆け寄ったら
「伊織、陽咲乃…凄いね！久我照紀君！初めて同級生と食戟したけど、どの上級生達よりもずっと強かった。勿論竜胆や瑛士に比べれば劣るけど。でも、本当に凄かったよ。あんな柔軟な発想、誰にでも出来る物じゃない。確実に十傑になれる。今回は何とか勝ったけど、やっぱりお題を中華にしたのは失敗だったな」
と、言って久我君との食戟の事を凄く嬉しそうに話していたのに。なのに、面白くなかった？何故…？
このA様の言葉に伊織君も凄く驚いていて、司先輩や竜胆先輩も意外だと言いたげな顔をしていました
竜胆「…まさか、Aがそんな事を言うとはなー、何かあったのか？」
瑛士「うん。Aの事だからてっきり、久我の事を凄かったとか言って、褒め始めると思ったんだけど」
伊織「俺もです。どうかしたんですか？お嬢」
「どうかしたって、勿論どうもしてないよ。ただ食戟の感想を言っただけ」
伊織「？ですが、あの時は確か」
「伊織」
伊織「！…いえ。何でも。確かにお題を譲歩した上でのお嬢の圧勝でしたから、いつもよりは面白味に掛けた食戟だったかも知れませんね」
竜胆「フーン、そういう物か？」
「そういう物だよ。言ってしまえば、彼の料理に余り関心が持てなかったって事かな。四川料理を極めた料理人ってどういう物なのか気になったんだけど、本当に期待外れだっ…」
ガンッ！
全員「！？」
陽咲乃「く、久我君？あ、待って下さ」
久我君は壁に勢いよく手をぶつけた後、何も言わずにその場を去ってしまいました
陽咲乃「久我君…」
紀ノ国「………。」
私達はどうしたら良いのか分からずに、その場で立ち尽くしていると
「流石に言い過ぎ、だったかな」
全員「！？」
その声に振り返ると、そこに居たのはA様と伊織君でした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shoko0619(プロフ) - ありがとうございます。凄く嬉しいです。 (2020年11月8日 10時) (
レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えて凄く嬉しいです。分かりました。色々あって、中々更新出来ませんでしたが才波朝陽オチで少し考えてみますね (2020年11月8日 10時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - ホルンさんの小説大好きです。もしオチがあるのでしたら才波朝陽がいいです。 (2020年11月8日 8時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
