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私がそう言っている中で
一色「おっと、それなら僕も急がないとね」
と、慧は自分の皿を完成させる事に集中して行くのだが、その目線は何故か寧々の方に向けられていた
竜胆「ふーん…一色のやろー。どうやらこの試合、目の前の樹利夫だけじゃなくて、寧々やA。それと私達に向けても、何か見せつけたい物があるみてーだぞ？｣
「見せつけたい物？そう、それは楽しみだね」
そして、暫くすると遂に
白津「よし、完成だ！さぁ、食べてくれ」
麗「おおっ！来た来た来たぁ！一番乗りは我らがセントラル、白津樹里夫！その手が紡だしたイタリア持込みの鰻料理は一体、どんな品なのか！」
白津君の料理が審査員の元に運ばれる
アン「はぁあ…ぎゅっと凝縮されたトマトの爽やかさと鰻の濃厚さが得も言われぬ芳醇な香りを生んでいます！｣
白津「そう、それがこの品だけが持つ最大の魅力。鰻の旨味やどっしりとした脂とさっぱりしたトマトとの共演。『カピトーネ・イン・ウーミド』だ！！｣
この品の見た目のインパクトに会場中も騒ぎ始める
アン「では、早速頂きましょう」
そう言って一口食べた瞬間、アンさんの顔が一気にほころぶ
アンさん「か、完璧です！カピトーネを見事に料理しきっています！｣
創真「へぇ、確かに美味そーだな。でも『カピトーネ』とか『インウーミド』って何すか？伊織先輩」
伊織「あぁ、インウーミドは『煮込み料理』を指す言葉だな。そしてカピトーネは鰻の事なんだが、そう呼ばれるのはメスの大型鰻だけだ｣
創真「大型鰻？」
タクミ「そうだ。肉厚で脂も乗っている高級品種。ちなみにカピトーネ以外の鰻はアンビラと呼ばれて区別される」
陽咲乃「はい！まぁ要するにこの品を直訳すると『高級鰻の煮込み料理』ですね！」
創真「なるほど、高級鰻か。それで極上の旨味が」
アン「いえ、必ずしもそうではありません。カピトーネの美味しさを洗練させた秘密はトマトにあります。恐らく『サンマルツァーノ』！｣
白津「Ha ragione(その通り)！私が選んだトマト、サンマルツァーノが影の主役です！｣
伊織「サンマルツァーノ…なるほどな。この品種は数ある品種の中でも水分が少ないのが特徴だから煮詰めても水っぽくならず、濃厚なソースが作れる訳だ」
白津「そうだ。流石は水樹、分かってるじゃないか。このトマトによる抑制された水分量によってソース自体にもコクが生まれ、数種あるスパイスも相まって鰻の持ち味を活かしきっているんだ！｣
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shoko0619(プロフ) - ありがとうございます。凄く嬉しいです。 (2020年11月8日 10時) (
レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えて凄く嬉しいです。分かりました。色々あって、中々更新出来ませんでしたが才波朝陽オチで少し考えてみますね (2020年11月8日 10時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - ホルンさんの小説大好きです。もしオチがあるのでしたら才波朝陽がいいです。 (2020年11月8日 8時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
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