・ ページ9
こころ「別に…そういう訳じゃないわ。ただ、消し忘れただけ。何せ、余りに色々なデータが多いから。実験室から逃げ出して、外部と接触した時点で、原始的な感情は消えしまったに等しいの。それだと、何の意味もない。これは既にゴミデータよ。残す理由も無いわ」
「……そう。なら、消しても良い?これ、想像以上に容量が重過ぎる。今からそこに、これからするデータ結果を送ろうと思っているから…それなりの容量が空きがないと困る」
こころ「ええ、構わないわ。直ぐに消して頂戴。言ってしまえば、貴方達が開く前まで、私はそのフォルダーがあること自体知らなかったわ」
三王寺「!……その、こころさん」
こころ「何かしら?」
三王寺「あの……いえ、数多くの犯罪を犯してきた私が今更、倫理を問う資格は無いですね。すみません、何でもありません。気にしないで下さい」
こころ「そう。…貴方は確か、幼い頃から孤児だったと言っていたわね」
三王寺「え…あ、はい。そうですが…」
こころ「……なら、この話は貴方にとっては酷だったかしら?…ごめんなさい。無神経だったわ」
三王寺「!?い、いやいや!こころさんが謝罪するような事ではありませんよ。私は大丈夫ですので!」
こころ「………。なら、良いのだけど…それで、A。貴方はさっきから何をしているの?」
「!…別に。折角だし、消す前にデータの一部だけでも、見ておこうかと思って…。でも、やっぱり私の予想は正しいみたい。『黒川』って苗字を聞いてからまさか…とは思っていたけど、今確信した。君の娘…黒川美佳子だね」
こころ「!?…何で知ってるの?」
「何でも何も…黒川美佳子。彼女は希望ヶ峰学園第79期生の生徒だよ」
三王寺「!え…79期生?ま、待って下さい、Aさん。それって、まさか…」
「ええ。彼女は…『空ろのクラスメイト』だ」
私がそう言った瞬間、帝は机を強く叩いた。それにより、ガンッ!という強い音が部屋中に響く
こころ「何?突然…びっくりしたわ」
三王寺「あぁ、すみません。ですが…私がこころさんに接触したのはあくまでも、私の個人的な調査であり、あの方に出会う為の手段の一つに過ぎませんでした。そのこころさんの娘が夫と逃げて、運良く希望ヶ峰学園に入って、あの方と出会った…?それに、こころさんはAさんを助けるキッカケにもなって……本当にこんな因果が存在出来るのでしょうか?」
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ホルン(プロフ) - NANAさん» コメント、ありがとうございます!イラストは下手なりに頑張って描いたので、そう言って貰えて凄く嬉しいです!これからも早め更新を頑張りますね! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - nyankitさん» コメント、ありがとうございます!そう言って下さると嬉しいです!ようやく6章に入ったので、これからも読んで下さると嬉しいです! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 続編、おめでとうございます!イラストが本当に素敵です! (2022年10月30日 15時) (レス) @page1 id: db1e235f81 (このIDを非表示/違反報告)
nyankit - おぉぉ!いよいよ16までいきましたか……イラストに居る3人とも全員可愛すぎます! (2022年10月30日 13時) (レス) @page1 id: b2849619e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ