711 ページ44
空「!あぁ、それは私が平良茜としての記憶を取り戻したからですよ」
虹上「え、平良茜?平良茜って…誰ですか?」
空「え?」
この予想外の虹上さんの返答に、私は驚きを隠せませんでした
空「えっと、知らない…んですか?平良茜を…」
虹上「は、はい。初めて聞く名前ですけど…あ。もうしかして、空さんの本名ですか?」
空「そうです。ですが…おかしいですね。虹上さんは、参加者のプロフィールは全員確認済みだったのではないんですか?」
虹上「い、いえ…僕は空さんについては、何の情報も持っていません。三王寺さんからもただ、参加者の一人としか聞いてなくて…」
空「……そうですか。では、お話します」
こうして、私は虹上さんに平良茜の事を全て話しました。すると…
虹上「えぇえええっー!?そ、空さんも天運を!?それに、お姉ちゃんの昔からの知り合い!?しかも、空ろさんと死んだ時に一緒に居たんですか!?」
空「はい」
虹上「お、驚きの事実ばかりで、頭がこんがらがって来ました…。確か『空ろさんの子供達』は、僕達が最後だったはずなのに…」
空「空ろ様の子供達?」
虹上「あ、えっと…天運の加護を受けた子供達の事です。僕達が勝手にそう呼んでました」
空「…?ボイドじゃないんですか?」
虹上「ボイドは三王寺さんが付けたものです。讀賣さんがリーダーだった時は、そもそも組織という概念が無かったので、特に名称もありませんでしたから…」
空「そうなんですか?それで、先程のボイドが最後というのは、三王寺さんが?」
虹上「は、はい。天運の加護を受けた子供達は、僕達以外にも居ます。ですが…三王寺さんの話ではその人達は全員、天運の加護を失い、死に至ったと…」
空「!?え…全員死んだんですか?いくら、加護を失ったとはいえ、その人達は本来の運命を辿るだけで、必ず死ぬ訳じゃないじゃないですか」
虹上「そ、それはそうですけど……でも、加護を受けた人の中には、本来の運命に耐えきれなくて自ら命を立つ人も居ますから…」
空「!?(…何でしょう?かなり感情を込めて言いましたね。まさか…虹上さんも自 殺したいと思った経験があるのでしょうか…?)」
虹上「あ!そう言えばですね。これは、お姉ちゃんから聞いたんですが…天運の加護の大きさはその人によって、変わるみたいなんです。子供達の中には、天運でちょっとした願いを叶えて貰い、後は自分の力で未来を変えた人もいるとか…」
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ホルン(プロフ) - NANAさん» コメント、ありがとうございます!イラストは下手なりに頑張って描いたので、そう言って貰えて凄く嬉しいです!これからも早め更新を頑張りますね! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - nyankitさん» コメント、ありがとうございます!そう言って下さると嬉しいです!ようやく6章に入ったので、これからも読んで下さると嬉しいです! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 続編、おめでとうございます!イラストが本当に素敵です! (2022年10月30日 15時) (レス) @page1 id: db1e235f81 (このIDを非表示/違反報告)
nyankit - おぉぉ!いよいよ16までいきましたか……イラストに居る3人とも全員可愛すぎます! (2022年10月30日 13時) (レス) @page1 id: b2849619e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ