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三王寺「そうです。私達の計画の全ての目的… 空ろ様です」
こころ「………。」
三王寺「私達はあの方を一日でも早く、復活させなければなりません。その目的を達成出来るまでは絶対に死ぬ訳にはいかないんです」
こころ「…そう。Aの感情は相変わらず、読めないけど…三王寺帝、貴方が今感じてる感情。それは尊敬…いいえ、畏敬の念ね」
三王寺「!畏敬…そうですね。率直に言って、私は天運なんてどうでもいいんです。ただ…一瞬でも、もう一度あの人に会えるなら何でもします。それ位の覚悟を持って、私は今ここに居ますからね」
「………。…本当、君も相当狂ってるよね…」
こころ「ええ、驚いたわ。一糸乱れない強い感情ね。この感情のデータを記録しても良いかしら?」
三王寺「後でお願いします…。私はまだやる事がありますし、それは少し気分が良くありませんから」
こころ「そう。まぁ、貴方達がどんな目的でこの計画を実行し、アルターエゴを作るのか。その人とどんな関係なのかは私には関係のない事だから、詮索もしないわ。私はただ『感情』をデータ化して分析し、『人間の心』を作る。その大業が三王寺帝の依頼によって進行出来るようになったし、貴方達とは利害が一致するだけの関係だから。でも…」
そう言うと、こころは私を見る
「……何?」
こころ「…いえ、何でもないわ。利害関係が口出す事でもないから」
三王寺「やはり、こころさんは話がよく通っていますね。だからこそ、こころさんに依頼しているのもありますが…本当に毎回助かっていますよ。では、バグも直った事ですし、計画を次の段階に進めましょう」
「…そうだね。サンプルデータは完成してる。そのデータを元に、ディープラーニングに入るべきだと思う」
三王寺「あ、それなら基本的なアルゴリズムは私が作ったので、私がします」
こころ「!?…何故貴方が?依頼人は貴方でしょ?お金を貰ってるのは私なんだから、私に任せておけば…」
三王寺「何言ってるんですか?それだと、こころさんの負担が大きいですし、こころさんには設備もお借りしていますから。それだけでも、お金を出す理由は十分ですよ」
こころ「………。そう。貴方がそうしたいのなら、止めないわ。…珈琲位は入れてきてあげる」
三王寺「ありがとうございます。では、私はブラックで。Aさんにはカフェオレを入れてあげて下さい」
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ホルン(プロフ) - NANAさん» コメント、ありがとうございます!イラストは下手なりに頑張って描いたので、そう言って貰えて凄く嬉しいです!これからも早め更新を頑張りますね! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - nyankitさん» コメント、ありがとうございます!そう言って下さると嬉しいです!ようやく6章に入ったので、これからも読んで下さると嬉しいです! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 続編、おめでとうございます!イラストが本当に素敵です! (2022年10月30日 15時) (レス) @page1 id: db1e235f81 (このIDを非表示/違反報告)
nyankit - おぉぉ!いよいよ16までいきましたか……イラストに居る3人とも全員可愛すぎます! (2022年10月30日 13時) (レス) @page1 id: b2849619e2 (このIDを非表示/違反報告)
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