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私はよく機械の中を見てみます

空「!」

間違いありません。この機械の中に入っている人は、東ツインビルの映像で見た、大人の加賀鈴有理さんです…!

空「何故、ここに加賀鈴さんが…」

モノクロウ「うむ。それは、加賀鈴君がこの上原鐘楼で死亡した為だ」

歌舞谷「死亡した為って…そもそも、この機械は何なのよ?」

モノクロウ「何?と言われると説明が難しいんだが…簡単に言えば、この機械は『仮想世界と現実世界を繋ぐ装置』だ。つまり、俺達が存在するこの仮想世界プログラムの接続基地だな」

空「仮想世界と現実世界を繋ぐ…?それって、つまり私達も…」

モノクロウ「うむ。現実世界に居るお前達も今は加賀鈴君のように、この装置に入って眠っている状態だ」

空「…そうですか。では、歌舞谷さんの言う通り、この姿が現実の加賀鈴さんの姿なんですね」

歌舞谷「ちょっと待って。加賀鈴は確か、ワイヤーで傷を付けられて、この最上階から落下した。なのに、この装置に入ってる加賀鈴には傷一つ見たらないんだけど……まさか、加賀鈴は生きてるの!?」

モノクロウ「いや、加賀鈴君は死んだ。この装置に入っているのは、脳が真っ黒に燃えた死体に過ぎない。この仮想世界は脳に直接機械を繋げているからな。仮想世界で死ねば、脳に繋がっている機械が連動し、その人の脳が真っ黒に燃える。つまり、現実でも死ぬんだ」

空「………。」

仮想世界の死=現実の死。やはり、讀賣さんの言っていた事は嘘だったのですね。銘苅さんは生きていたので、少しだけ希望を抱いていました。ですが…現実はそんなに甘くはありません

空「…それで、何故ここに死んだ加賀鈴さんが…?しかも、装置に入った状態で現れたんですか?」

モノクロウ「当然、俺が呼んできたからだ」

歌舞谷「呼んで…?」

モノクロウ「仮想世界に居るお前達の肉体は、あくまでもデータに過ぎない。要はゲームのアバターの様なものだ。そして、管理者の俺はアバターの変更など、仮想世界を自由自在に出来る権限を持っている」

空「…つまり、モノクロウさんは死んだ加賀鈴さんの肉体をアバター化して、任意に操作したという事ですか?」

モノクロウ「まぁ、そういう事だ。歌舞谷さんのリセットコードの解除による現実の姿への復元も同じ原理だな。ただアバターの姿を現実の肉体に戻すだけで、簡単に姿を変える事が出来る」

歌舞谷「な、何よ?それ。普通に考えて、そんな事出来る訳…」

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ホルン(プロフ) - NANAさん» コメント、ありがとうございます!イラストは下手なりに頑張って描いたので、そう言って貰えて凄く嬉しいです!これからも早め更新を頑張りますね! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - nyankitさん» コメント、ありがとうございます!そう言って下さると嬉しいです!ようやく6章に入ったので、これからも読んで下さると嬉しいです! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 続編、おめでとうございます!イラストが本当に素敵です! (2022年10月30日 15時) (レス) @page1 id: db1e235f81 (このIDを非表示/違反報告)
nyankit - おぉぉ!いよいよ16までいきましたか……イラストに居る3人とも全員可愛すぎます! (2022年10月30日 13時) (レス) @page1 id: b2849619e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホルン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年10月30日 7時

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