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歌舞谷「え?いや、その…当たり前よ。本当に大人なんだから…」
空「そうなんですか?」
歌舞谷「ええ。空の本当の年齢がどの位なのかは分からないけど…絶対に私の方が歳上だと思うわ」
空「……なるほど。では、歌舞谷姉と呼ぶべきですか?」
歌舞谷「え!?い、良いわよ!呼ばなくて!!確実に歳上だって言っても、年齢差がそこまであるかはまだ分からないし!」
空「…歌舞谷姉。歌舞谷姉さん…いえ、歌舞谷お姉ちゃん?」
歌舞谷「ちょっ!?姉で呼び方を考えないでよ!普通に呼んで、お願いだから!」
空「ふふ…冗談ですよ、歌舞谷さん」
歌舞谷「!?…もう。本当、空は相変わらずね…」
そんな話をしながら、私達は笑い合います。こんな風に楽しく話す事が出来るのなら、相手は歌舞谷さんで間違いないみたいですね
空「……では、無事に歌舞谷さんと合流出来た事ですし、一先ずは状況把握ですね。私達は何故、こんな所にいるのでしょうか?」
歌舞谷「そうね…。さっきも言ったけど、数日間の記憶があやふやなのよ。私達が意識を失うまでは一体何を…」
そう言われ、私も記憶を遡ってみました。確か…5番目の島で鳳さんが殺されて、学級裁判が開かれましたよね?そこで、私達は……
空「ッ!!!」
そうです。私達は犯人を間違えました。それで、クロの三王寺さんと黒幕側参加の琴宮さん以外は全員処刑されたんでした。歌舞谷さんも思い出したようで、顔を青ざめます
歌舞谷「…な、何で生きてるのよ?私達…。え、生きてるわよね…?」
空「はい。そうだと思いますが…」
歌舞谷「…本当に、訳の分からない事だらけね。処刑はどうなったの?どうして、私達は今、1番目の島にいて…他の子達はどこに行ったのよ?」
空「はい…。あの、歌舞谷さん。ずっと疑問だったのですが、ここは仮想世界…ですよね?」
歌舞谷「…それは、そうだと思う。こんな風に、空気中に数字などのデジタル文字が浮かんでいて、空が紫色の場所なんて、現実に存在しないから」
空「そう、ですよね。…確か、歌舞谷さんは記憶を取り戻したんですよね?でしたら、何故自分がこのコロシアイ修学旅行に参加する事になったのかは分かりますか?」
歌舞谷「え?あ…そうね。えっと、確か私はいつもの様に仕事をしていて…そこを誰かに…」
歌舞谷さんは必死に考え始めます。そして…
歌舞谷「ごめん、空。細かい事はよく覚えてなくて…1つ確かなのは、誰かに突然後ろから襲われたって事だけだわ」
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ホルン(プロフ) - NANAさん» コメント、ありがとうございます!イラストは下手なりに頑張って描いたので、そう言って貰えて凄く嬉しいです!これからも早め更新を頑張りますね! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - nyankitさん» コメント、ありがとうございます!そう言って下さると嬉しいです!ようやく6章に入ったので、これからも読んで下さると嬉しいです! (2022年10月30日 20時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 続編、おめでとうございます!イラストが本当に素敵です! (2022年10月30日 15時) (レス) @page1 id: db1e235f81 (このIDを非表示/違反報告)
nyankit - おぉぉ!いよいよ16までいきましたか……イラストに居る3人とも全員可愛すぎます! (2022年10月30日 13時) (レス) @page1 id: b2849619e2 (このIDを非表示/違反報告)
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