黒幕側の超高校級の？？？【１６】

ボイド劇場 ページ11

ジ…ジジ…

幕之内「……世界が崩れ落ちるな」

真行路日「あら？どうしたの？幕之内。そんな中二病みたいな事言って」

幕之内「いや、中二病とかじゃなくて、事実だろ。もう…全てが終わったんだ」

すると、ジジ…と嫌な音が響く。３人が今までいた世界に、まるでバグが生じたみたいにそこら中にヒビが入り、世界ごと消えかけている

讀賣「………。」

幕之内「今、俺達がいる世界がこうなってるって事はコロシアイ修学旅行が終わったんだろうな。まぁ、どんな結末で計画が終わったのか、俺達は知る事が出来ないが…」

真行路日「…そうね。でも、いくら何でも急過ぎじゃないかしら？お姉様も居るし、三王寺がこんなに早く結末を出すとは思えないけど…何かあったのかしら？」

讀賣『計画の破綻か？だとしたら、心から喜ぶけどな』

真行路日「気持ちは分かるけど…生存者の中にはまだ、虹上とお姉様が居るのよ？２人の為にも、私は成功してくれている事を願うけど…」

幕之内「そうだな。まぁ、計画が成功したにせよ、失敗したにせよ…確かなのは、俺達はここまでという事だけだ」

真行路日「…ッ！！で、でも…計画が成功して、本当に空ろさんが復活したら…また天運が私達の元に戻って来て、私達が生き返る可能性もあるんじゃ…」

讀賣『いや、そんな事は絶対に起こらない。天運は単なる運日だけ。死んだ人を蘇らせる事は不可能だ。…それに、もしそれが可能だとしても、三王寺帝が放って置くわけないだろ？』

真行路日「そ、それは…」

すると、真行路日縁間は黙り込む。そして、暫くして

真行路日「…嫌、死にたくない…」

と、呟いた

真行路日「また終わるなんて…絶対に嫌よ。私はまだ、貴方達とここで一緒に…」

幕之内「真行路日…」

讀賣「………。」

幕之内「…やめろ、真行路日。俺達はもう死んでるんだ。今、死んだ俺達がこんな風に話してるのも、全部幻想に過ぎない。分かってるだろ？」

真行路日「……分かっ、てるわ。ちゃんと理解してるし、覚悟もしてるの。でも、でも…それでも生きたいと思うのは仕方ないでしょ！！あの地獄から抜け出して…ようやく平和な日常を手に入れたのに、また地獄に引きづられて、こんな終わり…？絶対に嫌よ…！」

讀賣「………。」

真行路日「どうして…どうして、私達だけこんな思いをしなくちゃいけないの？私達はただ平穏な日常を過ごしたいだけなのに…私達と虹上。そして、お姉様の５人で平穏に…」

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